エラ削り手術(耳の後ろの切開)の後
下唇がゆがむ副作用
専門医が直接説明します。
Journal of Oral and
Maxillofacial Surgeryという
国際学術誌に私が発表した
論文の一部の写真です。
Facial nerve palsy after sagittal splitramus osteoto my of the mandible: mechanism and outcomes.
J Oral Maxillofac Surg 2010Jul;68(7):1615-21
今日は最近問い合わせの多い
エラ削り手術の副作用で
"下唇が歪む
もしくは下唇がずれる"
すなわち、顔面神経麻痺について
説明します。
神経というのは···。
言葉自体からして恐ろしいです。
もちろん、私たちの体に
重要でない神経はないし
血管はありませんが
なぜか神経が傷ついた
または神経が麻痺したとなると
ものすごく大きな問題が
あるように思います。
実際に大変なこともありますが
自然に回復することもあります。
神経という単語が与える
威圧感のようでもあります。
もちろん重篤な場合
命が左右されることはないですが
一生苦労しながら
生きるようなこともあります。
これは神経の
生理学的特徴のためでしょう。
神経には種類が2つあります。
感覚神経と運動神経です。
私のブログで何回も説明しましたが
間違えやすいので
もう一度説明させていただきます。 「感覚神経」は言葉通り
感覚をつかさどる神経のことです。
私たちの体に何かが触れると
触れられたことを感じますよね。
これは感覚神経です。
顔はその名も有名な
三叉神経という神経が
感覚を担当しています。
上の論文から以下の三叉神経に
関する写真(2つ)を抜粋しました。
下の写真でご覧のとおり
三叉神経は瞳や額の部分に行く枝
鼻をはじめ上顎に行く枝
そして下顎に行く枝に分かれて
顔の感覚をキャッチします。
私たちが顔に何かが付いたと
感じることができるのは
まさにこの神経のためです。
下の写真をご覧いただきますと
3つのそれぞれの神経枝が
分布する範囲が示されています。
この中でよくエラ削り手術や
両顎手術の後
顔骨の手術を受けてから
「下唇に感覚がない」と言う場合
この副作用の原因は感覚神経です。
下歯槽神経という感覚神経ですね。
この神経は私が直接神経を
お見せしたことがあります。
もう一度お見せしましょうか？
もう少し詳しく説明しますと
青の矢印で示された部分が
下顎の内側板(写真上右)と
外側版(写真上左)で
その間の白い矢印の部分が
きれいに保存されている
下歯槽神経です。
上の内容は私が国際学術誌
[SCI저널]の British Journal of Oral and Maxillofacial Surgery
に発表した
Is injury to the inferior alveolar
nerve still common during orthognathic surgery?
Manual twist techniqu e for
sagittal split ramus osteotomy
Br J Oral Maxillofac Surg
2018 Dec;56(10):946-951
に出ている内容です。
今日のテーマに入ります。
感覚神経とは別に
エラ削り手術の際に
顔に麻痺を起こす
すなわち顔全体または
一部が歪む
運動を担当する運動神経は
文字通り、私たちの体の一部を
動かす神経です。
話をしたり顔に表情を作ったり
手足を動かすことまで
すべての動きは運動神経によって
電気刺激が筋肉に伝わり
この筋肉が動きながら表情が出て
手足が動きます。
今日は顔の運動神経に関する
お話です。
まさに顔面神経ですね。
顔に出るので
かなり深刻に受け止める
副作用です。
英語ではFacial Nerveと言います!!!
以下の顔面神経のすべての画像は
AO Foundationという
団体ウェブサイトから
抜粋しました。
AO Foundationが
全世界で教育もして
とても有益な機関なのに
韓国ではあまり
気に入られていませんㅠㅠㅠㅠ
上の写真で黄色が神経です。
（赤は動脈、青は静脈）
黄色が神経なんですが
まさにfacial nerveと呼ばれる
顔面神経ですね。
この神経が私たちの顔の動きを
担当します。
それでこの神経がおかしくなったら
すぐに~~~
顔は動かなくなります。
両耳の前から出てきて
それぞれ自分側の動きを
担当します。
それで片方に
問題が生じて動かないと
顔が歪んで
動く時に非対称で動く
専門用語で麻痺症状が現れます。
上の写真で
Marginal mandibular branchの
経路を見ると
耳の後ろ切開をする時に
切開して剥離する部位と
重なります。
すなわち
耳の後ろを切開をする時に
損傷を受けやすい位置に
神経が存在します。
もちろん耳の後ろの
エラ削りの時に
この神経が無条件
切断されるのか？？？？？
絶対にそうではありません。
そのように
危ない手術をする院長は
いないでしょう。
ですが剥離過程で伸びたり
止血過程で神経が
損傷することがあります。
このように伸びる弱い神経損傷は
ほとんど回復します。
つまり、切断されない以上は
時間がかかりますが
回復します。
安心してお待ちください。
ただし、危ない手術を
しない場合に限ります。
それでは口の中の切開をする
エラ削りは100%安全なのか？
そうではありません。
もともとは、口の中の切開をして
手術自体でこの神経が
損傷する確率は
ほとんどありません。
ところが、血が出て
電気小作機で止血する過程で
こうした解剖学を
完全に理解できない状態で
むやみに焼いて
この神経を焼く場合があります。
この場合も解剖学さえ
完全にわかっていれば
ほとんど生じないので
安心してください。
ただし、耳の後ろ切開の
エラ削りであれ
口の中切開のエラ削りであれ
解剖学をしっかり理解し
手術を受ければ
永久麻痺になることは
ほとんどありません。
すなわち
非常に危ない手術をしない限り
一時的な麻痺症状として
一時的に口が変わったり
非対称になる場合はありますが
永久的な麻痺はありませんので
安心して手術を受けてください^^
でも上手に手術する
医者や病院より
広告をたくさんする
医者のほうが
人気があるんですよねㅠㅠㅠㅠ
今日のサービスは
マグロの刺身~~~~~~~~~~~
私が昔はマグロが
あまり好きではなかったんですが
ここ最近マグロの部位の中でも
いくつかの部位を除いて
マグロを楽しんでいます。
今日はこの頃コロナのせいで
直接行けずに出前をした
マグロの刺身です。
こうやって出前してくれます。
サーモンもあるし
コロッケもあるし
寿司もあるけど
マグロだけ食べます~~~~~
私が好きな部位は一つなんですが
その部位だけを売ってないので
その部位を食べるために
このようにセットを注文します。
ㅠㅠㅠㅠ
マグロ刺身にはわさび…
以前のブログにもアップした
ヤンジェ洞の ホンマグロ専門店の
社長の言葉…
"マグロの刺身をゴマ油につけて
のりに包んで食べるのは
味を知らない人の
食べ方だwwwwwww
わさびで食べると実際
ゴマ油をつけ、のりに包んで
食べられなくなります。
ただ、まぐろがまともなら~~~
まぐろの部位の中でへそ肉ですよ。
まぐろの部位の中でへそ肉ですよ。
きれいでデコレーションにも
されますが
美味しいです。^^
私はワインでもマグロでも
食べ物をただ楽しむだけで
勉強までして
食べるスタイルではないので
間違っているかもしれません。
ご了承ください。
大トロという綺麗な部位です。
合ってますか？
この部分も色味もよく
口の中でとける部位です。
脂肪が多いですよね？
マーブリング？
カマトロだと思うんですが
合ってますか？
脂っこくてあんまり···
中トロ？？？
大トロより脂肪分が少ないです。
私が一番好きな部位です。
赤身です^^
脂肪が全くなく柔らかくて
歯の間に入りません
この部位にハマって
私がマグロをセットで
食べるという…
赤身は薄く切るのではなく
サイコロステーキのように
厚く正方形に切らないと
いけないのに···。
専門店ではないので…
今日のオマケはマグロでした^^
あぁ、今日も食べたいなぁ~~~
