エラ削り手術の副作用？ 痛みの原因 専門医が分析いたします
上の写真は何でしょうか？
血の色が見えると
気持ち悪いかもしれないので
色をちょっと落としました!!!
他の病院でエラ削りの手術を受け
2ヶ月になる患者が
私を訪ねて来ました。
術後3週間後から
痛みが始まったのですが
原因がわからないとのことです。
それで、もしかしたら
副作用ではないかと思い
私の所に来ました。
私がいつも申し上げています。
副作用というものは
いかなる手術、いかなる医者にも
付き物です。
教科書に何%の副作用があると
記述されていますが
長い期間、手術をしてみたら
その数値が正確なことが
わかります。
いくら頑張っても
いくら長くやっても
副作用が発生するのは
仕方がないことです。
医者も人なのですから…
しかし重要なことは
取り返しのつかない副作用
機能的な問題が発生してはならず
また副作用が発生した場合
すぐに発見して
すぐに対処しなければならない
ということです。
患者がもし
「おかしいです」「痛いです」
と言ったら
鷹のような鋭い目で
もっと細かく観察してください。
心痛いことですが
今日のお話をしようと思います。
私は顔骨の手術だけをしています。 目、鼻、胸の手術をしなくなって
もう10年が過ぎました。
我が国に顔骨について
専門的に医者に教えてくれる
顔骨専門修練病院がなくて
外国で顔骨の専攻をして
入りましたが
あまりにも話にならない
知識情報が大騷ぎしていて
まともな内容を知らるために
私がこのブログ
"チェボンギュンの顔の骨話"を
直接自分の手で
書き始めてもう10年になりました。
これまでたくさん書いたので
内容が膨大になり
また最近YouTubeが流行りなので
私のブログの内容を
YouTubeにもアップしています。
下の写真をクリックすると
私のユーチューブに 移動します。
面白い内容がたくさんあります。
クリックして見てください。
今日の本題に入ります!!!
エラの張った顎の手術を受けて
3週間後から痛みが
本格的に始まりました。
もちろん手術直後にも
痛みはあったのですが
一般的な手術の痛みと
区別がつかず
また今回のような場合
炎症による痛みは
時間が少し経ってから発生します。
それで、病院に行ったのですが
「一般的な痛みですので
経過を見守ってください。」
と言われて待ったのですが
副作用ではないかと
不安だったので
検索で色々探した結果
当院を訪ねて来られました。
痛みの所が少し膨らんで
腫れているのが
何か尋常ではありません。
それに3カ月も経てば
痛みも引いて
腫れも治まる時期です。
それでおかしいなと思って
検査をしてみることにしました。
まずは一般レントゲン検査を
見てみましょう。
上の正面写真では
何も見あたりません。
それで、顔の骨を全般的に
一番よく見ることのできる
ウォーターズビューで見ます。
上のウォーターズビューで
何かが見えるようですが
ハッキリしません。
痛みの部位と一致はしますが
他の写真も撮ってみましょう。
側面写真です。
やっと何か見えますか？
ウォーターズビューで
見えていたものが
ハッキリと見えます。
下に異常な部位を拡大しました。
赤色の矢印で表示された
長い何かが見えます。
陰影から見て金属のような
異物ではなく
私の経験からすると
骨片のようです。
長い骨片があるのですが
おそらく下顎角骨切りをした時に
生じた骨片だと思います。
常に炎症や主観的な
痛みがある場合は
その部位を鷹の目で
詳しく見ていかなくては
なりません。
下記の写真によく表れています。
この前、私のブログで
"エラ削り手術の後
皮膚に穴が開きました"
という書き込みを
掲載したことがあります。
私のブログで検索してみると
肌に穴が開いた患者の話が
出てきます。
その時もとても小さな骨片があって
炎症を起こし
この炎症が皮膚を突き抜けて
大きな傷ができたのです。
その時も、もう少しよく見ていたら
すぐに処置を取っていたなら
こんなに肌に穴が開くことは
なかったはずなのに…
と残念な気持ちが大きかったです。
それでも今日の患者は
肌に穴があくほどでは
なかったですし
そうなる前に私を訪ねて来て
発見して除去することができて
良かったです。
骨片が残る場合があります。
異物でもないし
骨切り後に骨片が
残る可能性があります。
たいていは吸収されます。
骨は血が行かないと溶けて
吸収されるのです。
ところが、こうして残って
炎症を起こすこともあります。
十分に起こりうる副作用です。
副作用がいくらでも
生じることがありますが
問題があれば
早く発見して
すぐに処置を
取らなければなりません。
パノラマ写真を見ます。
パノラマ写真を見ると
やっぱり何か見えます。
以下に拡大して
矢印を入れました。
拡大させたら陰影が横になって
よく見えませんねㅠㅠㅠㅠ
とにかく横に長い骨片が
赤色の矢印で表示されています。
この骨片一つが
今まで痛みを誘発し
炎症を起こしていたため
時間がもう少し経っていれば
皮膚に穴を開けていたかも
しれません。
では、このように
影でよく見えない
一般のレントゲンで
見るのではなく
詳しく見ることのできる
精密検査をしてしましょう。
CTで撮ってみます。
上のCT側面写真を見ると
何か見えますか？
はっきり見えます。
長い骨片が顎骨の下に
横になっています。
周辺に骨が多く
顎の骨から離れていて
手術をした院長も
これがまさか骨片なのかと
思っていなかったようです。
しかし、かなり長いです。
こんなにも顎骨から
離れているのかと
言われる方もいるかもしれませんが
皮膚に刺さっていたからです。
それで、軟部組織に炎症を起こし
炎症が続くと軟部組織が破壊され
結局は皮膚に
穴が開いていたと思います。
他の写真を見ます。
頭を少し上げてみると
より詳しく見えると思います。
患者の右の顎の角張った部分に
長い骨片がみられます。
ハッキリ見えるでしょう？
皮膚に刺さって炎症を起こし,
痛みと腫れを引き起こした
悪い骨ですㅠㅠㅠㅠ
別の写真です。
上から見える骨片は
患者の右側にある骨片で
左側をお見せした理由は
下顎角骨切り術は
うまくいってます。
耳の付け根もきれいに残して
上手に削られていますが
骨の欠片一つが
このように患者を苦しめたのです。
これを副作用と
言うべきでしょうか。
痛みがあるので
副作用は副作用です。
もう一度骨片を詳しく
陰影を少し調節して見せます。
上のCT写真に見える
長い骨のかけら…
ついに取り除きます。
取り除いた骨片です。
「元々はもう少し赤くて
赤裸々なんですが
血が見えたら嫌悪感を与えるから
ネイバーでは駄目だとㅠㅠ
それで、ちょっと
赤い色を消しました。
下の写真で矢印と丸で示すように
かなり長いです。
7~8mmになる長さの骨片で
炎症を起こし
痛みを引き起こした原因です。
今日は、エラ削りの手術の
副作用といっても
過言ではありませんが
骨片による炎症痛みの後の
骨片除去についてお話しました。
上でも述べました。
副作用…
副作用のない手術はなく
副作用のない手術をする
医師はいません。
副作用が1回起きたからといって
ネットで噂になり
存在してはいけない病院のように
罵倒されることもあります。
そのように問題一つで
病院を評価しないでください。
多くの手術をしてみたら
いくらでも発生する
可能性があります。
ただし、副作用が発生した時は
早く問題を認識し
早く原因を発見して
正確に原因を取り除くことです。
ちゃんと原因把握と
解決がつかないと
今日の一針明日の十針
(すぐに処理すれば
簡単に終わることも
放っておくと処理が大変になる)
以前の患者のように
皮膚に穴が開き大変な事に
なってしまいます。
それでいつも医者の皆様に
申し上げています。
患者が異常な感覚
あるいは異常な痛みを
訴える時は
普段とは違って鷹の目で
特に痛みのある部位を
よく観察しなければなりません。
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今日のオマケはチキンです。
私は年を取ったせいか
チキンはそんなに…
でも子供達はやっぱりみんな…
子供達の願いを叶えてあげるため
行きました。
ボンチョンチキンです。
鶏モモとウィングだけで
構成してみます。
鶏モモも大きいけど
ウィングも大きくて
どれがウィングで
どれが鶏モモなのか···。
ウィングが鶏モモと
区別がつかないほど大きいです。
チキンの味はキョ○○チキン
みたいな醤油づけのチキンですが
鶏が大きいです。
それに必要ない首の部分や
変な骨がなくて
ひたすら鶏モモとウィングだけを
食べて充分に満足できました。
なかなかいいですね^^
