[ゴアテックスと呼ばれる
プロテーゼの一種]

 今日のお話は
顎矯正のために
オトガイ前進術の代わりに
施術するプロテーゼ!!! 
プロテーゼの種類と
発生可能な副作用について
ご説明します。
 実際のところ
オトガイ前進術の代わりに施術する
というよりは
顔の輪郭をつくるために使用する
全てのプロテーゼ
という表現の方が 
良いかもしれません。


私もプロテーゼを利用した矯正を

時々します。

 しかし、いつも説明してますよね。

 根本的な解決策は顔の骨を

矯正することで

これは次善策です。 

また、次善策によって

避けられない副作用についても

ご説明します。

 特に、骨に直接乗せたり

直接接触するプロテーゼの場合

ややもすると大きな問題が

発生することもあるので

より慎重に判断するように

お勧めいたします。

 参考に根本的な解決策という

骨切りして動かす

オトガイ前進術は

15分で手術の全過程が終わります。

 すぐに退院して

日常生活が可能です。


 最近、他の病院で手術を受けて

成功したのか、問題はないのか

経過チェックのために

私を訪ねて来る方が

とても多いですㅠㅠㅠㅠ

患者の状態について

一番詳しい方は主治医です。

 なるべく手術をされた

院長を信じて

その院長の話に従ってください。


ブログを始めて

既に10年になります。 

なので量も多くなり

ブログ内でさえも検索が難しいと

ㅠㅠ 

それで動画もアップしています。

 以下のリンクを直接クリックすると

すぐに接続します。 

以下のリンクを

直接クリックしてみてくださいニコニコ






患者の例を挙げて説明します。 



この患者は

8年前に顎の矯正のために

オトガイ前進術の代わりに

顎先にプロテーゼを入れました。

 ところが、体が疲れていたり

ストレスを受けると

顎の先が赤くなり、痛み

さらには顔全体に熱の花のように

皮膚発疹ができます。

 一度ではなくずっと

繰り返されました。

 異物による炎症反応です。

 副作用です。


これが人工物質の

最大の問題点です。 

ここで人骨物質というのは

私たちの自家組織を除いた

全ての物質のことを指します。

 シリコン、ゴアテックス

ボーンセメント

さらには私たちの体に

最も適しているチタンまでも…


炎症が一度生じると

持続的に繰り返されます。

 また、今まで一度も

生じなかったとしても

今後、体調が悪くなったり

年を取ったり

激しいストレスを受けたりと

免疫が落ちてしまうと

炎症反応を起こすことがあります。 

このような副作用は

シリコンであれ

ゴアテックスであれ

ボーンセメントであれ

チタンであれ

全ての異物に該当します。 

ですから、私ができるだけ

自家組織を利用する根本的な手術

骨の手術をお勧めする理由が

ここにあります。 

自家組織である

自家骨を動かすので

このような副作用は起こりません。



上の患者の顎先を拡大して見ます!

上の顎先の拡大画像を見ると

やはりプロテーゼによる

骨の侵食が見られます。 

つまり、骨が吸収され

骨が窪んでいるのです。 

そして、うっすら

プロテーゼが見えます。

しかし、骨吸収の形が

シャープできれいではありません。 

ゴアテックスを入れたそうです。

 8年前に入れたゴアテックスなので

除去が大変になると予想しながら

除去に入ります。 




こうして除去された人工物質です。 

下記の写真でご覧

いただいけるように

ゴアテックスは

1つのブロックではありません。

 だから、こうやって

ちぎるようにして 

除去しないといけません。 

一度に塊が完全に除去できる

シリコンとは違います。 

もちろんシリコンに比べて

ゴアテックスの持つ

利点もあります。 

なので状況に合わせて

選んで使うようにします。



上下の写真でご覧の通り

一つの大きな塊を除去すると

骨の表面あちこちに残っている

小さなかけらがあります。 

これらを完全に

除去しなければなりません。 

残しておくとまた

炎症を起こしてしまいます。 

顎先が白っぽく見えるので

完全に取り除きます。 


目には見えない、小さな

いわゆるparticle(粒子)まで

除去する方法があります。 


もちろん、今日お見せする写真では

目に見えないparticleは

見せることができません。 

しかし、その小さなparticleまで

完全に除去しなければなりません。 

小さなparticleでも残っていたら

後日炎症を起こします。





取り除いたゴアテックスの

表裏です。



顎なしを矯正するために

使用したプロテーゼを

取り除いた写真を見ると

布切れのようにみえたり

綿毛のように見えたりします。

 だから完全除去できるよう

細心の注意を払わなければ

なりませんし

完全除去するのが大変です。 

そうしないと副作用に

繋がってしまいます。


このような異物が炎症を起こすと

考えられるのは、まさに…

Subclinical infectionです。 

日本語で言ったら

潜在感染って言うのでしょうか。

 それとも不顕性感染症かな?


 私のブログでこの前にも

説明したと思います。 

これらの手術は

口の中で手術しますが

口の中はいくら消毒を行っても

無菌状態にはなりません。

 だから手術時

すべての手術窓では

感染する可能性があると考えられ

このような菌が潜在していて

これからずっと先

年を取ったり

体調が悪くなったり

ストレスを受けたりするなど

免疫力が落ちると

感染による炎症を現します。 

この時自家骨を動かす

オトガイ前進術

あるいは自家組織を利用した

再建なら問題になりませんが

異物だと状況は

さらに深刻になります。

 人工物質を利用した手術を

最小限に抑えなければ

ならない理由が

まさにここにあります。 


このようなSubclinical infection

による副作用である

炎症反応を起こす

可能性のある異物は

全ての異物が該当します。 

シリコン、ゴアテックス

 ボーンセメント

さらにはチタンまで… 

なので最近は固定ピンやネジも

外すことをお勧めしています。




顎なしの矯正のために

オトガイ前進術をする代わりに

使用された人工物質の

プロテーゼであるゴアテックスを

取り除いた写真です。 


8年前に入れましたが

異物に対する炎症反応で

肌に発疹が出て

痛みがあるなど副作用が出て

除去しました。 


このようにプロテーゼを

利用した手術を行った理由は

顔の骨を触るのが

嫌だったのでしょう。

 骨を削る痛み? 


最近は無痛注射や鎮痛剤の発達で

顔骨の手術時に

そんなに痛みはありません。

 それに手術時間もとても短いです。

 上記の患者が受けた

プロテーゼの代わりに

根本的な方法である

オトガイ前進術は

切開から縫合までの総時間が

15~20分です。

 15~20分で全ての過程が

終わります。

 根本的な解決策であり

安全で、早く終わり

生涯維持できる

顔の骨の手術を受けてください。



では、根本的な顔骨手術ではなく

最も問題にならないプロテーゼは

何なのか気になりますよね。


 私の個人的な考えでは

シリコンです。

 下の写真からも分かるように

オーダーメード型で

多くの種類があり

最も重要なポイントは

1つのブロックで除去しやすく

除去が完璧にできる

ということです。 

上の方でお話した

ゴアテックスの除去のように

小さくて目に見えない

いわゆるparticleが生じません。

 つまり、すーっと掴んで

除去すればいいのです。 

丸ごと除去できます。

 (もちろん、引っ張っても

一度では出てきませんがㅠㅠ) 

細かいピースが残って

後で問題になることがありません。 

そして、シリコンは

とても人体にやさしい物質です。




様々な形の顎先のプロテーゼ

シリコンです。



 シリコンのもう1つの長所は

ぐにゃぐにゃしていて

骨の屈曲にピッタリ合って

硬くて生じる問題がありません。 

そして除去も容易です。

 あえてプロテーゼを

使用するとするなら

シリコンがいいです^^



次にご紹介する

人工物質のプロテーゼは

ボーンセメントです。

 ボーンセメントは

3Dプリンタ-を利用して

オーダーメイドで製作できる

メリットがあります。 

ただし、いったん取り去る時

シリコンのように

ブロックで一気に取り去ることは

できません。 

もちろん強度が強く

一度に大きな塊として

除去されるように見えますが

目では見えない上の

particleができます。

 最近ボーンセメントのプロテーゼ

除去を望む患者の方が

毎週私の所に来ます。 

実際、除去もたくさんしています。

 除去すると大きな塊で

除去されますが

それでも残っている

小さい欠片のparticleが

たくさん残ります。 

次の写真をご覧いただくと

取り除く際に割れて

細切れになっています。

 小さな欠片はsuiction(吸引)をして

 suictionですべて吸い取られ

写真を撮るために

大きな欠片だけを選びました。



また、あまりにも硬いため

発生せざるを得ない

副作用もあります。 

なので私のブログでも

目の周りや頭の骨の周りには

ボーンセメントやチタンは

使ってはいけないと

お話しました。 


私が取り除く時に

難しいと何度も言いましたが

「それなら除去しないように

完璧な手術をすれば良いのでは」

と反問する方もいると思います。 


私もそのように

完璧に手術していただきたいと

思います。


 さらに、口内は外科学問的に

傷を区分すると

Clean(清潔な) wound(傷)

ではありません。 

すなわち、いつでも

感染する可能性があるし

すぐに感染しなかったとしても

上でお話しした

「subclinical infection」という

不顕性感染によって

今後、数十年後に体が老いたり

体調が悪かったり

免疫が落ちる時に炎症を起こし

そうなると

除去せざるを得なくなります。 

私たちが数年だけ生きるのでは

ないじゃないですか。

 後で年をとって

免疫が落ちる時のことまで

考えて考えて考えてください!!! 

最も良いのは

顎の矯正のために

どうしても不可能という

場合でなければ

自家骨を動かす

オトガイ手術を受け

再建が必要な時も

自家組織を利用した

再建を受けることです。 

人工物質を利用する時は

できるだけ少なく

使用してください。

 副作用を予防するための

私の基準では

5mmを超える人工の

プロテーゼには反対です。

 あえて人工プロテーゼを

使用するとすれば

シリコンが一番いいです^^



最近になって

再手術の問い合わせが多いです。

 もちろん副作用も問題ですが

外見が気に入らないのも

問題でしょう。

 きちんとした

顔面輪郭病院、専門医を

選んでいただきたいと

思います。





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