CLICK右差し“チェボンギュンの顔の骨のお話”

 

 

 

Vライン形成/Vラインエラ削り手術 -3

 

 

 

今日は

Vライン形成/Vラインエラ削り手術時に

注意しなくてはならない事項(?)について

お話します。

 

 

 

 

Vライン形成/Vラインエラ削り手術

後に撮影したパノラマ写真です。

 

 

前回

赤色矢印緑色矢印が重要だと

お話しました。

 

赤色矢印部位の重要性は

長い曲線エラ削り手術と

T字骨切りオトガイ手術が

きちんと繋がらなくてはならないということです。

 

繋がっていない場合

その部位がボコっと飛び出て

滑らかなVラインを毀損する結果になってしまいます。

 

 

緑色矢印は曲線状に上がることで

滑らかな曲線状の顎のラインになると

お話しました。

 

 

 

 

上の写真の手術は

Vライン形成/Vラインエラ削り手術と考えられますが、

正直どんな手術をされたのかは分かりません。

 

まずは

長い曲線骨切りエラ削り手術にはなっておらず、

短い直線骨切りエラ削り手術になっております

青色丸の部分)。

 

これについては私のブログ→をご参照ください。

 

 

最も大きな問題は

オトガイ手術とエラ削り手術が繋がっていないために生じる

赤色丸の部分です。

 

矢印を見ていただくと

先が白くなっている厚いラインがあります。

 

これは骨切りを

全く行っていない部分です。

 

手術をしていない部分がボコっとしており

触ると分かります。

 

 

 

そのため再手術をされました。

 

 

 

長い曲線エラ削り手術をするように

骨切りを再度行い、

以前白く見えていた部位がなくなりました。

 

つまり、

オトガイ手術と長い曲線エラ削り手術の

骨切り線が繋がり

段差なく滑らかな顎のラインになって、

 

ボコっと出ていた部分もなくなり

患者さんも満足されました。

 

 

 

ただ、

このように長い曲線エラ削り手術と

T字骨切りオトガイ手術が

繋がらなくてはならないのですが、

例外があります。

 

神経線がかなり低く

底に付いて通っている場合、

切ることができないですよね。

 

 

 

Vライン形成/Vラインエラ削り手術を

受けられた患者さんの

手術前のパノラマ写真です。

 

赤色矢印が指しているのは

神経線ですが、

顎の底にくっついて通っております。

 

このような場合

長い曲線エラ削り手術をしたら

神経が傷ついたり

損傷を受けてしまいます。

 

この場合にはどうしようもないですが

長い曲線エラ削り手術をすることができなく、

そのため

T字骨切りオトガイ手術と

繋ぐことができない状況になります。

 

もちろん事前に

患者さんにはお話をします。

 

 

 

 

上の

神経線がとても低い患者さんの

Vライン形成/Vラインエラ削り手術後の

パノラマ写真です。

 

神経線保護のために

エラ削り手術を長い曲線で施行することが

できないため

T字骨切りオトガイ手術部位と

エラ削り手術部位を

つなぐことはできませんでした。

 

そのため

白い厚いラインが見えます。

 

骨切りされていない部位です。

 

ですが

いくら神経線が低くて

長い曲線エラ削り手術が

T字骨切りオトガイ手術と

繋ぐことができなかったとしても、

全体的な顎の形が凸凹にはならず

滑らかに繋がり、

患者さんはご満足された例でした。

 

 

 

このように神経線がとても低い場合には

例外的に

エラ削り手術部位と

T字骨切りオトガイ手術部位の間に

白く厚いライン、

つまり骨切りができない部分が存在しますが、

そうでない場合には

繋げてあげなくてはならない

というお話でした。

 

 

 

また1つお願いをしたいことが、

T字骨切りオトガイ手術と長い曲線エラ削り手術の

出会う部位が

一番上の写真のように1㎜の誤差もなく

綺麗に繋がるのは難しいです。

 

ある程度の段差が残る可能性はあり、

骨と骨の間も

ある程度隙間があるように見えたりもします。

 

 

目できちんと見えないようなところを

神経を避けて骨切りをして固定をしているので

完璧に1㎜の誤差もなく切ることは

できないでしょう。

 

しかし酷く見える場合には

手術をしてくださった院長と

ご相談されると良いと思います。

 

 

 

ただ

手術後に切った骨を確認されたりするのですが、

長い曲線エラ削り手術が

T字骨切りオトガイ手術と繋がっていなくてはいけなく、

 

繋がらなくてはならない理由が

まさに

T字骨切りオトガイ手術による段差をなくして

滑らかに繋がるラインを作るためなので、

骨の先の断面を見なくてはなりません。

 

 

 

 

長い曲線エラ削り手術で切られた骨で

赤色で示されている骨切り線は

まさにT字骨切りオトガイ手術による段差を

切り取ったことを意味しています。

 

よって段差なく

滑らかなVラインエラ削り手術に

なったことでしょう。

 

 

 

以上で最近流行している

Vライン形成/Vラインエラ削り手術についてのお話を

終わりにいたします。

 

これ以外にも気になる内容は

いつでもお問い合わせをくだされば

お答えさせていただきます。

 

 

 

また私が手術した患者さん達の

レントゲン上の

スクリューやプレート部位を

モザイク処理しました。

 

私が使用している方法で

個人的な方法なため

モザイク処理をしたこと、

ご了承ください。

 

 

 

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