CLICK右差し“チェボンギュンの顔の骨のお話”

 

 

 

 

エラ削り手術の

致命的な副作用?

 

 

 

今日は普段患者さん達が気になられている

エラ削り手術に関するブログを書こうかと思います。

 

その中でも最も質問が多い

副作用に関する内容です。

 

 

簡単な不便さも

ある意味では副作用だと判断することはできますが

今日は

エラ削り手術中に起こる可能性がある

或いはエラ削り手術後に現れる致命的な副作用について

お話します。

 

 

 

   致命的な副作用事例1  

感覚がなくなる神経損傷

 

 

エラ削り手術後に

最もたくさん

副作用としてお問い合わせされる内容の1つが

まさに下唇の感覚がない

という内容です。

 

手術後1~2週間程度は

腫れのせいで感覚が鈍く感じられますが

数カ月経っても感覚が戻ってこないのなら

神経損傷を疑わなくてはなりません。

 

もちろん

エラ削り手術中に神経損傷を受ける場合は

とても珍しい現象です。

 

基本的な手術の原則を知っていて守ったなら

損傷を受けることはないためです。

 

 

ではまず神経損傷を防止するための

エラ削り手術の原則について

お話しようと思います。

 

 

1つ目の原則は

レントゲンをきちんと見なくてはならない

ということです。

 

エラ削り手術を受けられる患者さん達のレントゲンを見ると

時折神経線がとても低く、

皮質骨とくっついている場合があります。

 

この場合には

とても慎重に骨切りをしなければなりません。

 

 

ある患者さんの例をお見せします。

 

上下2つの矢印の間に

神経線が通っています。

 

(骨切りするエラ削りラインに近くくっついている神経線)

 

 

(x-ray‘panoramic view’で確認可能な神経線)

 

 

(無理な皮質骨切り時発生する神経損傷)

 

 

(左側の顎と唇の感覚が数年間ないケース)

 

 

 

   致命的な副作用事例2  

血管損傷による過多出血

 

 

手術中には血管が損傷を受け

出血が起こることは当然なことです。

 

そして

小さな血管たちは自然と止血するため

大きな問題になることはありませんが

太い血管が損傷を受けた時には

話が異なります。

 

深刻化すると

低血圧性ショックが起こることがあります。

 

 

ではエラ削り手術をしながら

実際に過多出血の副作用が起こり得る血管について

お話します。

 

 

(出処:Radiographics may-june 2006vol.26 no.3 745-763)

 

 

(顔面動脈損傷後に無理なヘモクリップの使用事例)

 

 

(顔面動脈損傷後に無理なヘモクリップの使用事例)

 

 

 

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