CLICK右差し“チェボンギュンの顔の骨のお話”

 

 

 

エラ削り手術と顎先手術の副作用

神経切断・異物

 

 

[エラ削り手術と顎先手術

つまりVライン手術の副作用である神経切断と異物]

 

 

 

今日は

胸が痛むお話をしようかと思います。

 

 

以前に他病院にて手術を受けられて

私の元にいらっしゃった方がおりました。

 

某病院で

所謂Vライン手術(エラ削り+顎先)と

頬骨手術を受けられたのですが、

全般的に気に入らなく

確認するためにいらっしゃいました。

 

手術を受けられた病院では

レントゲンを撮って大丈夫だとだけ言われたそうで

私に確認してもらうためにお越しになりました。

 

 

1つ1つレントゲンを撮って見ました。

 

 

正面写真では

特に問題があるようには見えません。

 

 

 

ウォーターズビューでも

大きな問題は見えません。

 

 

 

側面写真では

長い曲線ではなく直線骨切り

(下の写真で赤色点線)

になっていること以外に、

神経線が途中で止まっているイメージがあります。

 

 

 

この患者さんのパノラマ写真です。

 

 

パノラマ写真を見ていかがでしょうか?

 

下の写真には

それぞれ重要事項を表示しておきました。

 

 

まず長い曲線ではなく

直線骨切りになっております。

 

しかし最も大きな問題

青色点線で表示した神経線が、

水色丸の中を見て分かるように切断されております。

 

つまり

下歯槽神経が

顎先手術時の骨切りにより切断されました。

 

患者さんにお聞きしたら

下顎の感覚が全くないそうですㅠㅠㅠㅠ

 

 

しかしより詳しく見てみると

真ん中の赤色矢印が指している部分に

何か白いものが見えます。

 

変に思い、詳しく見ようと

側面から撮った写真を拡大してみました。

 

下の写真で赤色丸の中になんと

異物がありました。

 

 

詳しく見てみると

私のブログでも何回か言及していた異物でした。

 

上のリンクをクリックされて内容をご覧いただくと

今日の患者さんの写真に見えた白いものが何なのか

知ることができます。

 

 

ぐるぐると渦巻いているドリルティップですㅠㅠ

除去をしなくてはいけませんよね…

 

 

私が前にもお話したように

チタンではなくステンレスは除去しないと

後でいつかは問題が生じます。

 

 

しかし

3DCTでは上のドリルティップが見えません。

 

なぜなら

ほとんどの方々が立体的な顔の骨だけを見ていて

断面写真を見ていないからです。

 

そのためこのドリルティップを

見逃してしまうことがあります。

 

 

 

最後に

きちんとしたエラ削り手術と顎先手術後の

レントゲン写真をお見せします。

 

 

長い曲線骨切りがどんなもので

どのようにレントゲンに映らなくてはならないのか、

 

次のレントゲンの側面写真とパノラマ写真をご覧になられて

判断してください。

 

 

今日は胸が痛むお話でしたが

エラ削り手術と顎先手術によって下歯槽神経が切断され

下顎の感覚が無くなったケース、

そして

ドリルティップが埋まって

除去を必ずしなくてはいけないケースのお話でした。

 

 

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