CLICK右差し“チェボンギュンの顔の骨のお話”

 

 

 

顔面輪郭手術の死亡事故、

美容外科医療事故に関して

専門医が直接ご説明します

 

 

 

致命的な医療事故の2つ目の原因は麻酔です!!!

私が脳損傷或いは死亡の原因

出血と麻酔の2つに分ける理由は

脳は私たちの体の全ての構造においてもいえますが

酸素が供給されなくてはなりません

 

酸素の供給がされていないと

脳が機能を失い、

結局は脳損傷が起こり

結局脳死に陥るようになります。

 

 

しかし酸素の供給が中断される2つの場合が

まさに上の2つです。

 

出血が多くなると循環血液量が少なくなり

血が脳に行くことができず、

結局は酸素が供給されなくなります。

 

そして麻酔時に器械呼吸でも自己呼吸でも

呼吸がきちんとされていないと

当然酸素が脳に行かなくなります。

 

 

 

麻酔の問題とお話ししましたが

麻酔は他の問題はありません。

 

顔の骨の手術を睡眠麻酔でするということが問題です。

 

 

よく聞くプロポフォールで麻酔をし骨の手術をするというのは

最初のころは私もこのことを聞いて信じられませんでしたが、

意外にも睡眠麻酔下で顔の骨に手を付けるという話を

多く耳にするようになり

驚くこともできないくらい信じることができない程度でした。

 

 

 

新聞記事ですㅠㅠㅠㅠ

 

 

23歳Aさんは5月にソウル江南のある美容外科にて顔面輪郭術を受けられました。

 

午後6時30分頃手術が始まったのですが、夜10時頃突然Aさんの酸素飽和度と血圧が落ちました。

 

医療陣は手術を止め‘気管内挿管’を試みました。

 

しかし心停止に至り大学病院へと搬送されました。

 

 

上の新聞記事を見ると

“酸素飽和度が落ち、医療陣は手術を止め気管内挿管を試みました。”

という内容があります。

 

 

この内容を見ると睡眠麻酔下で手術をしていたことが分かります。

 

まさかまさかの噂が事実だったということです。

もしくは記者が事実を知らずに書いた可能性もあります。

 

 

顔の骨の手術は必ず絶対に全身麻酔下で受けなくてはなりません。

 

理由は口の中を通じた手術になりますが、

全身麻酔は気管に挿管されており

気道が詰まることがありません。

 

当然気管内挿管を通じて酸素も安全的に供給されます。

 

 

 

しかし睡眠麻酔の場合、

気管に挿管なく、ただ寝かせますㅠㅠ

 

そうしながら手術時に発生した血や唾液が気道に詰まったら…

考えたくもない恐ろしい結果になります。

 

 

必ず顔面輪郭は全身麻酔下で受けられてください。

 

 

 

 

 

また違う記事です。

 

 

■両顎手術中呼吸困難…脳損傷

19日法曹界によると2016年1月7日午後2時20分からA氏は手術を受けられた。長時間かかる手術だったため手術過程で睡眠麻酔剤であるプロポフォールが数回にわたり投与された。

 

問題は手術が始まってから1時間が経った頃に発生した。切開部位を縫合する段階でAさんに突然呼吸困難症状が現れ、医療陣が心肺蘇生術などの処置を行ったが快方が見られなかった。結局医療陣が呼んだ119救助隊によりA氏は近隣大学病院の救急搬送された。しかし呼吸器治療後にもA氏は翌日長時間酸素供給中断により脳損傷診断を受け‘植物人間’状態に至った。A氏は国内で治療を受けていたが、その年2月末中国へと後送された。A氏は事故後3年が経った現在まで自力で体を動かすことができないでいる。

 

 

上の記事の内容が事実なら

両顎も睡眠麻酔下で行ったというお話ですㅠㅠㅠㅠ

 

 

巷では全身麻酔は危険で睡

眠麻酔は安全だという噂もあります。

 

ただの噂です。

 

全身麻酔が安全です。

 

上で説明をした通り、

全身麻酔は気道のチューブが入っており

気道が詰まることもなく

これを通じて酸素が安定的に供給されます。

私たちが専門用語でIntubationと言います。

 

 

 

 

時折麻酔から目覚めなかったらどうしようと

心配される患者さんもいらっしゃり

 

また手術途中に起きたらどうしようと

心配される方がいらっしゃいます。

 

 

映画だったら可能なことです。

 

 

絶対に手術途中に起きたりすることはなく、

とてもとても特殊なケースでなければ

手術後目覚めないということもないです。

 

 

 

 

 

また繰り返しお伝えします。

 

顔面輪郭は絶対に全身麻酔下で受けられなくてはならなく

睡眠麻酔より全身麻酔がより安全です。

 

必ず全身麻酔をしなければならなく

麻酔科院長も常駐しているならより良いですよね。

 

 

 

 

実は上の顔面輪郭手術死亡事故をはじめとした

美容外科医療事故の中でも

致命的な副作用の代表的な原因2つをお話しましたが…

 

2つは完全に状況が異なるものです。

 

 

 

つまり出血

予測することができない出血がある可能性があります。

 

例を挙げると

私も両顎でも輪郭でも手術をしながら

考えていなかったところから血が急に出てくることがあります。

 

15年間顔の骨の手術だけをしていると

大抵の血管は全て対処ができると自負していても

予想していなところから出血が発生します。

 

 

どの血管なのか、血管の名前も知りません。

 

 

しかし出血が出ると慌てて

どんな手段を使っても止血をします。

 

そのように止血をしていると

また解剖学の本を読むようになります。

 

そうするとこんな血管もあるんだなと気づくときもありました。

 

 

つまり、名前もない血管も多く

名前はあっても全てとても知られていない珍しい?血管もあります。

 

 

 

 

私が数年前に国際学術誌[SCIジャーナル]である

Journal of CranioFacial Surgeryにて発表した

 

“頬骨手術時に大量出血を予防するために

保存しなければならない血管(Deep Facial Vein)”

 

まさにこれが代表的なケースです。

 

 

(参考に上の著者欄にChoi BKとありますが

私です^^

第1著者です。

 

最近嘘や噂も多い第1著者^^)

 

 

 

 

上の論文をご覧いただくと

頬骨手術時に遭遇する太い血管である

深い顔の静脈に関したお話が出ております。

 

 

前回のブログの一番上の写真にも少し見えておりましたが、

顔面動脈と一緒に通っている顔面静脈があるのですが

この顔の静脈から深い位置で通っている血管です。

 

詳しくお話したいのですが内容がとても深くてㅠㅠㅠㅠ

 

 

 

上の論文を提出する前には

私のメントである台湾の長庚記念病院のDr Lun-Jou Loが

韓国にお越しになられたときがありました。

 

その時当然私たちの病院にもお越しになられ

私が準備している論文たちをお見せしながら

この血管について報告をしたら

一度も聞いたことがなかったと…

 

 

 

このように巨匠たちも知らない血管があります。

 

併せて私のような初心者たちは

知らない血管がもっとあることでしょう。

 

しかも再手術の場合

私が以前お話した

“解剖学的な歪曲”

“Anatomical Distortion”

 

この用語は私が使い始めた用語ですが

もう様々なところで使用しております。

 

私が考えて使い始めた用語なのですが~~~

 

 

このように解剖学的な歪曲があると

血管の位置だけではなくて血管の性状も変わっています。

 

つまり、予想できない出血が発生するというお話です。

 

 

 

このように事故の2つの原因の内の1つである

出血は予測不可能な部分が多いです。

 

つまり、いくら頑張って最善を尽くしても

不可抗力的な場合もあります。

 

 

 

しかし…

死亡事故の原因2つの内残り1つである

麻酔部分については…

 

睡眠麻酔で手術をしていたなら

事故が起きたことは許されることではありません。

私の個人的な意見です。

 

私に同じ病院を経営する医師としてする話なのか、

そんなことしていいのかと咎められても

厳然と事実は事実ですし

私がいつも強調する

必ず守らなくてはならない原則中の原則です!!!

 

 

 

安全な手術のため

最善の努力を尽くしても

発生する副作用或いは事故については

ある程度納得がいき、理解することはできますが

 

顔の骨の手術を睡眠麻酔でするということは

きちんと学んできた形成外科専門医なら

絶対に理解することも許すこともできない行為です。

 

 

 

 

 

全身麻酔時に気道に挿入するチューブです。

所謂Intubationするチューブ…

 

当然1回用で使い捨てです!

 

 

国産チューブが製造されているのかどうかは分かりません。

 

 

 

今日は最近になって多く記事にも出ている

美容外科医療事故

 

その中でも私の専門分野である

顔面輪郭手術死亡事故関連のニュースと一緒に

原因を分析しました。

 

 

 

 

医師として手術を行い診療をしながら

時間が経てば経つほど

経験を積めば積むほど感じること…

 

たくさんするほど、たくさん知るほど怖く

恐怖心を覚えていくということです。

 

 

台湾で両顎顔面輪郭研修を終え

韓国に戻ってくる直前に私のメントである

Dr Lun-Jou Loが送別会を自宅で行ってくださいました。

 

全世界からくる数多いフェローの中で

多分自宅で送別会をしてくださったのは

私が唯一だろうと羨ましがる友達もおりました。

 

自宅で送別会をしながらお酒を嗜んだのですが

そのとき教授と2人部屋に残る時があり

その時私が教授に伝えたことがあります。

 

“両顎でも顔面輪郭でも1年間たくさんしてみて

もう怖くないと思います…”

 

そう伝えると教授からは

 

“そうお前が感じたのなら

もうお前は2nd stageに入ったんだな”

 

 

 

 

目鼻胸の整形もせず

顔の骨だけして、もう10年以上経ちました。

 

それでも、

すればするほど気を付けるようになり、怖くも思い、

より注意するようになります。

 

このように注意していながらも

事故はいつでも発生する可能性があります。

 

患者や残った家族だけではなく、

医師さえも治療することができない傷が残ることでしょう。

 

誰もが受け入れ難い部分だと思います。

 

 

 

しかし守らなくてはならない基本的な原則を

守っていないことにより発生した事故については

医師も病院も何も言えないと思います。

 

 

 

医療だけではなく、どんな分野でも

基本を守り、原則を守る世界になればと思います!

 

 

 

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