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“チェボンギュンの顔の骨のお話”

顔面輪郭手術の副作用
再建手術を準備する方々へ
専門医が直接説明します
最近になって
顔面輪郭手術の副作用による再建再手術が
急増しています。
しかし時折
おかしな再手術を受けて来られたり
或いはおかしな再建手術を受けられて
再び三回目、四回目とㅠㅠㅠㅠ
或いはおかしな再建手術を受けられて
再び三回目、四回目とㅠㅠㅠㅠ
特に再手術、
その中でも再建と関連して
今日から何回かにわたりご説明をしていきます。
今日から何回かにわたりご説明をしていきます。
最近アツい分野が
まさに3Dプリンターを利用した再建です。
業者も多くて
最近はプリント会社に3D CTだけ送って
プランさえ立てておけば
すべて作ってくれるし、出来もとても良いです!!!
すべて作ってくれるし、出来もとても良いです!!!
医師は患者さんに
はめ込むだけで良い世界になりました。
3D CTと3Dプリンター、
再建分野では一番精密で確実な結果が出せる
最高の装備です。
私の場合は
両顎をする時に利用したりします。
ところで
いくつか必ず考慮しなければならない事項があります。
下手すると深刻な状況を引き起こす可能性もあり
非常に注意しなければなりません。
このような考慮すべき事項について
今日から数回に渡ってご説明します。
今日は最初の時間として
再建部位と
再建部位の危険性に応じた材料の選択に関して
実際の事例を挙げながらご説明いたします。
実際の事例を挙げながらご説明いたします。
[1番目の事例 3D CT]
1番目のケース…
ある日、こちらの患者さんが
私の病院に訪ねて来られました。
他病院にて顔の骨の手術、
よく3点と言われる
頬骨エラ顎先を受けられたのですが、
同じ医者である私がその医者を怒りたいほど
頬骨エラ顎先を受けられたのですが、
同じ医者である私がその医者を怒りたいほど
悲惨でした。
下顎角骨切りをしながら
神経は切断されて
下顎の感覚は失われて、
下顎の感覚は失われて、
頬骨は
固定ピンが折れて外れて垂れ落ちて
垂れた頬骨によって
下顎の一部が押されて口が開けにくくなり…
下顎の一部が押されて口が開けにくくなり…
そのため私は急遽スケジュールを調節して
緊急で再手術を受けられることお勧めいたしました。
実は勧めたのではなく
しなければいけないとお話しました。
『「今私がしなければなりません」という場合には
必ずしなければなりません。』
と言うお話をしながら
と言うお話をしながら
緊急で入ることにされました。
(ただし、私が「しないでください」と言う時には
“絶対”してはいけません)
ところが手術当日には
患者さんがお越しになられませんでした。
私は手術をたくさんしません。
1日にお1人
あるいは小さい手術をお2人ほど行います。
手術時間が長いから
このように少ないわけではありません。
頬骨とエラはそれぞれ30~40分で
切開から縫合までのすべての過程を終え、
顎先は15分ですべての過程が終わります。
顎先は15分ですべての過程が終わります。
両顎も2時間ですべての過程を終えます。
しかし
1日に1~2ケースしかしない理由は
高度の集中力を要し、
高度の集中力を要し、
このように集中した時間が過ぎると
私はくたくたになります。
(私はまだまだなのでㅠㅠㅠㅠ
これ関する面白い話はまた後でお聞かせします^^
私の今年の目標は‘下手脱出’です。)
これ関する面白い話はまた後でお聞かせします^^
私の今年の目標は‘下手脱出’です。)
そのため
早く手術したくてもできない患者さんもいらっしゃるのですが
このように緊急で入れたスケジュールがキャンセルされると
このように緊急で入れたスケジュールがキャンセルされると
本当に困ります。
しかし
この患者さんが2ヵ月後に現れます。
ですが頬骨部位に鉄の塊を乗せて現れて
今回はその鉄の塊を取り除き
自家骨で再手術をしてくれと仰られました。
上の3D CT写真が
この患者さんの写真だったのですが、
頬骨部位を拡大して詳しくお見せします。
頬骨部位を拡大して詳しくお見せします。
患者さんは顔に軽い衝撃を受けた後
痛みと感覚異常で
この病院、あの病院と通われ
除去及び再建手術のために
私の元にお越しになられました。
鉄の塊がチタンかステンレスかは分かりませんが
眼窩骨(目の骨)に近すぎて、
衝撃が外側から内側へと加わると
瞳を取り囲んでいる眼窩骨に入ってくる可能性もあるし
衝撃が前外側から後内側へ強く加わったら
脳を包んでいる頭蓋骨を突き刺さしてしまうような状況でした。
患者さんの場合
上の写真で赤色矢印で表示されているように
衝撃により
(多分衝撃が上から下に加わったようです。)
鉄の塊の固定も外れてㅠㅠㅠㅠ
鉄の塊の固定も外れてㅠㅠㅠㅠ
固定が外れながら
衝撃を受けた方向へと下がってㅠㅠㅠㅠ
前へと押し出されていますㅠㅠㅠㅠ
前へと押し出されていますㅠㅠㅠㅠ
実は頬骨部位は私たちの顔の中でも
一番衝撃を受けやすい部位です。
私が顔面骨の再建には
自家骨が一番良い材料で
次善策として人工物質を利用することもできる
とお話ししましたが…
頬骨部位は例外です。
次善策でも
チタンやボーンセメントのような堅い人工物質は
禁止です。
理由は
眼窩骨ととても近いからです。
また頭蓋骨にも近いです。
また頭蓋骨にも近いです。
眼窩骨の前側は分厚いですが
横の壁は非常に薄いです。
紙一枚ぐらいです。
軽い衝撃でも眼窩骨が破損し
それにより眼窩、つまり眼球が傷つきますㅠㅠㅠㅠ
或いはひどい事故が発生した時には
脳も傷つくでしょうㅠㅠㅠㅠ
それ以降の状況は…
考えるのも嫌です。
この患者さんの場合は
不幸中の幸いで衝撃が上から来て
金属再建物質が下へと下がっておりますが、
もし衝撃が横から来て
チタンの塊が眼窩骨の方に来てしまったら…
想像するのも嫌な状況だったでしょう。
[2つ目の事例 CT断面写真]
2つ目のケース…
しゃくれ顎が軽微にあり、中央顔面部が陥没して、
横から見た顔ラインであるプロフィールが若干凹んでおり、
顔が長く見え立体感がないため
両顎をお勧めした患者さん…
しばらく後に現れます。
ところが
顔全体にボーンセメントという
人工物質(赤色矢印)をかぶせて現れました。
根本的な顔の骨格を矯正して
プロフィールを変えるのではなく、
ボーンセメントという人工物質を利用して
中央顔面部陥没を解決されました。
上顎の前部分全体にかけて
ボーンセメントが塗られています。
ボーンセメントは言葉通りセメントです。
言葉通り
私たちの日常生活で使われるセメントと
使い道が同じだとお考え下さい。
もちろん人体に有害ではない材料です。
このボーンセメントという物質は
私もたまに使用します。
Defect
つまり、欠損部位を埋める程度の用途で
使用します。
しかし
こんなにも顔の骨全体を覆ってしまったら
どのような問題が生じると思いますか?
私たちの骨は
血液が供給されることで維持ができます。
血液が維持できなければ
よくご存じの通り
骨吸収現象が起こります。
つまり
骨が溶けてなくなります。
上顎骨は
一般的な骨のように
骨の両側から血液が供給されてはいません。
つまり
一般的な骨の場合には
片側の血液供給ができていなくても
もう片方で供給されていれば
若干の吸収が起きてから骨吸収は止まります。
若干の吸収が起きてから骨吸収は止まります。
これもまた
ある程度の小さな面積を再建した時に言えるお話です。
しかし上顎骨の後ろは
上顎洞という
空っぽの空気で満ちている空間なのに、
そこに前側全面をボーンセメントで全部
そこに前側全面をボーンセメントで全部
広く覆ってしまったら…
もちろん
上顎洞には粘膜から血液供給はされてはおりますが
どうですかねㅠㅠㅠㅠ
どうですかねㅠㅠㅠㅠ
長期的にこのような場合に対する
考察もなくㅠㅠㅠㅠ
しかも
ある患者さんの場合には
この部分を器具で少し衝撃を与えただけでも
紙のように割れてしまいます。
こんな特殊な状況の骨を
ボーンセメントで覆ってしまったら…
しかもこの患者さんの場合
青色矢印が指すように
dead space という死腔
青色矢印が指すように
dead space という死腔
つまり空きスペースが広くあって
長期的にどのような影響があるのかは…
長期的にどのような影響があるのかは…
より大きな問題が…
このような異物は
今後問題を引き起こす可能性があるということです。
若くて健康な今は問題が生じませんが、
健康状態が良くなかったり
年を取って免疫が落ちたりすると
問題を引き起こす可能性が高くなります。
将来の問題です ㅠㅠ ㅠㅠ
また
シリコンやチタンは除去が容易です。
一度に完全除去が可能です。
一度に完全除去が可能です。
ところが
ボーンセメントは完全除去が不可能です。
手術病院では
完全除去が可能だとお話をされますが、
私たちが壁にコンクリートを塗って
私たちが壁にコンクリートを塗って
除去しようとしたときに
完全除去ができないのと同じ道理です。
いつも手術は
もしものことを考えなければなりません。
実際に完全除去ができなくて
1~2ヵ月の間、
膿がじゅるじゅる流れ出る患者さんの治療を
したことがある医師だったら
絶対に完全除去できるとは言えないと思いますㅠㅠㅠㅠ
絶対に完全除去できるとは言えないと思いますㅠㅠㅠㅠ
顔面輪郭手術の副作用による再建再手術…
難しいけれども
機能的に美容的に必ずしなければならない場合が
最近多いです。
3D CT、3Dシミュレーション及び3Dプリンターを利用した再建こそ
最上の再建方法です。
ただし
再建部位の解剖学的な特徴、
機能的な特徴などを考慮すべきであり、
再建材料の特性をよく理解して
長期的に起こり得る全てのケースを考慮し
決定しなければいけなく、
ただ単純にチタン、ボーンセメントなどで
とりあえず作っておいてみようというような手術は
してはいけないと思います。
長期間にわたって検証された方法ではなくても
安定性が立証されていて
もしも、万が一でも起こり得る問題点を悩み予測し、
手術を行わなければならないと思います。
このように
顔面輪郭手術の副作用による再建再手術時に
骨の吸収が起こったり、
骨の吸収が起こったり、
骨の性状の変化によって
再建しなければならない場合が生じることがあります。
再建しなければならない場合が生じることがあります。
再建の材料として使える物質は
上のケースごとに言及したように、
ボーンセメントやチタンのような完全な異物、
そしてメドポアのような人工骨、
最後に自家骨があります。
ボーンセメントやチタンのような完全な異物、
そしてメドポアのような人工骨、
最後に自家骨があります。
再建の場合によっては
チタンが良いこともあるし、
ボーンセメントが良いこともあるし、
メドポアが良いこともあります。
チタンが良いこともあるし、
ボーンセメントが良いこともあるし、
メドポアが良いこともあります。
しかし
解剖学的な位置によって
必ず選り分けて材料を選択しなければなりません。
必ず選り分けて材料を選択しなければなりません。
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