CLICK右差し“チェボンギュンの顔の骨のお話”

 

 

 

顔面輪郭手術4回目

専門医がお話する固定ピン除去

 

 

 

 

 

今日はある患者さんのお話です。

 

 

患者さんは顔面輪郭手術を受けて
両顎手術まで受け
また
再手術まで受けましたが

固定ピンを除去されておりませんでした。

 

 

固定ピン除去手術を受けたにもかかわらず

手術した病院でも
除去しても除去しても失敗してしまい

結局私の病院までお越しになることになり
完全に除去されたお話です。
 


 
両顎でも輪郭でも

固定ピンは除去した方がいいでしょう。


ただ特殊ないくつの場合を除いて

必ず除去しなくても大丈夫です。

 

 

 

ところが

変なうわさが絶えまなく出てきます。
 
最初のおかしな
うわさ

 

固定ピンを除去しなければ
顔に外傷を受けた時,

固定ピンが目を突き刺す可能性がある、

もしくは頭蓋骨を突き破って脳を侵すこともある、
という話にもならない荒唐無稽なお話です。


これは主に固定をしない病院や

溶けるピンを使用する病院から出た広告でしょう。


しかし私がいつも強調する原則

原則に従って

固定をしなければならない手術なら

必ず固定しなければなりません。

 

たとえば頬骨顎先など…


固定をしないことで発生する副作用

それに対した再建に関しては
すでに私のブログで何回も実例をお見せしました。

 


それでは

実際に固定ピンが顔に外傷を受けた時

目や脳を侵犯することがあるのでしょうか?


可能性はあります。


ただし、

顔の骨が完全に歪んで

顔の形が分からないほど酷い外傷の場合に
このようになることが可能だと思います。


理論的にはそうですが、

このような外傷を受けたら

目や脳の侵害どころか

もう生命を維持するのは難しい状況でしょう。
 

 

 


2つ目の噂は

固定ピンが溶け錆びるという話です。


この前にも一度お話したことがあるかと思います。


これは医者がかなり無知式だったり

もしくは患者を馬鹿にしている場合です。

 

私たちが顔の骨に使用する固定ピンは

チタンです。
チタンは私たちの体に害のない安全なものだと立証されており
既に心臓ステント及びその他さまざまな部位に使用されていて
錆付くということは絶対にありません。


一体こんなうわさにならないような

おかしなうわさがなぜできたかは分かりませんが、
新聞記事に出ていた内容を一度読んでみたところ

溶けるピンを広告する病院で出した記事でした。


錆が付くことは絶対ないので

安心して手術を受けられてください。

 


私がカウンセリングの時にいつも

チタン固定ピン溶ける固定ピンを比較して

直接お見せします。


溶けるピン…強度が強くなったとはいえ…
私の家族には使用しないです。


もちろん力を受けない部位には使いますが
私たちの顔の
頬骨顎先のように

強い筋肉がつながっていて

力を受ける部位にはどうですかね…


私がいつも強調してる

万が一を考ると…
 

 

 


3つ目の噂は

ネジが抜けてしまい

血流に入り込み体内を巡ってから
脳や心臓に入ってしまったら死ぬ可能性があるという

推理小説のようなうわさです。


もちろんネジが緩むことはあります。


しかしたとえ万が一緩んでしまったとしても

固定された骨は骨膜という固い組織に覆われているため

この骨膜によってネジが動くことはありません。

 

しかし、しっかりとした骨に

固定をきちんとした場合です。

 


再手術時に

初手術の時の骨切り線の周辺にある

弱くなった骨を考慮せず固定をして、

骨が外れ落ちて固定ピンが緩んでいるケースは
私のブログでも何回かお見せしました。


しかしきちんと固定の原則さえ守れば

こんなことはないですよね!!
 

 

 


4つ目は噂というのはなんですが
空港でピッという音がしたり

後でMRIやCTを撮る時に問題にならないかです。


空港から出入国する時

ピーと音はしません。


そしてMRIやCTを撮る時も

全く支障ありません。


ただしCTでartifactという

ノイズが少し起こることもあります。
 しかしこれも調節さえうまくすれば全然問題になりません。


つまり安心して手術を受けられてください。

 

 
ただ
MRIでも、CTでも、レントゲンでも

すべての検査において、すべて見えます。

手術を受けた記録として見えます。


だからといって

固定しなかったり溶けるピンを使うことは

お勧めしません。

 


固定ピン除去時間は

頬骨10分顎先5分あれば十分です^^

 

 

 

 


固定ピンに関するお話が長くなりました。
 
本論に入って

今日患者さんの話です。


 

患者さんは某病院で

顔面輪郭手術両顎手術を受けました。


そして手術を受けた病院で

固定ピン除去手術を受けたのですが、
除去ができませんでした。

 

 

またこの患者さんは

固定ピン除去手術に失敗して

頬骨再手術を受けることになりました。


でもその病院でも除去できないと言われたそうですㅠㅠㅠㅠ
 


麻酔薬が改良されて

全身麻酔が体に無理がほとんどかからないと言われますが…


それでも全身麻酔する時に

一緒に抜いてくれたら良かったのですが ㅠㅠ ㅠㅠ
 


ただ除去できなかった状態なら

まだよかったのですが、


ネジを打ったり除去したりする時に

ドライバーがはまる溝があるネジの頭の部分…
ネジの頭まですべて折れてしまいました。

 


このように折れてしまった原因は2つです。

 

 

1つ目の理由は

小さすぎるネジを打ち込みました。


顎先手術の時は

太いネジで顎先の骨を貫く程度の長さのネジ

固定しなければなりません。


これが原則です。


ところが韓国では

どうしてこんなにも小さい本当によく折れてしまうネジで
固定をするのか理解できません。

 

 

 

2つ目の理由は

ネジを除去する時

正確に一度に抜く考えをせず
むやみにドライバーを回します。


しかもネジが小さくて

ネジの頭のドライバーが入る溝が弱く壊れやすいのに、
ドライバーで精密にネジの頭の溝にドライバーを入れて回さず
むやみに急いで抜こうとしたせいで、

ドライバーが入っているネジの溝が壊れ

結局力で抜こうとしたら

ネジの頭が全部折れてしまいました。

 

それではこのように

ドライバーを入れて回すネジの頭がなくなってしまったのに

どうやって抜けばいいでしょうか?


このようなネジの頭がない場合

ピンを除去する方法は別にあります。

 


上下の写真から
赤色丸
顎先の固定ピン除去ができませんでした。
黄色丸
頬骨の固定ピンは除去ができませんでした。
青色丸両顎の固定ピン除去ができませんでした。


このように色分けをすると見分けるのも簡単ですし
きれいですね^^

 

 

 

 

上の写真を見ると分かるかとおもいますが、
全然除去する気持ちもなかったわけではありません。

 

そのため片方だけ残っていたり
一部だけだったり…

 

さらには上でお話した通り

ネジの一部だけが残っているところもあります。

 


 
上記の患者さんのCT写真です。


もちろん、CTでは見えないです。

特に3D CTでは全然見えません。


そのため顔面輪郭手術でも両顎手術でも
基本の
レントゲン重要だと数回お話しました。

 

 

顎先と両顎のピンは

3D CTでは全く見えません。

 

 

 

そして私が全部除去に挑みます。

 

 

まず両顎固定ピンです。


下に定規をみれば分かりますが
3~4mmほどです。


しかも骨の中に埋もれていたので

除去が難しいですㅠㅠ

 

 

 


次は頬骨固定ピンです。


プレートスクリュー、ワイヤーが分かります。

 

 

 


次は今回の除去手術で

最高の難コース。


顎先固定ピンです。


ご覧のように細く、
3~5mm程度の小さなネジです。


しかもご覧の通り
ネジの頭がすべてありません。


本来ははネジの頭にある溝に
ドライバーを入れて除去しなければならないのに、
このようにドライバーを入れられるネジ頭がない場合
別々に使用する方法があるとお話ししました。


そしてすべて除去できました^^

 

 

 

 

すべて除去した後の結果写真です。

 

 

きれいになりました。

 

 

 

 

レントゲンには

点ひとつもなく除去されました。

 

 

 

 

パノラマでも全然見えないです。

 

 

 


今日は

両顎と顔面輪郭手術4回目
固定ピンを全部除去することができた

患者さんの話でした。

 

 

 

 

CLICK右差し“チェボンギュンの顔の骨のお話”