CLICK
“チェボンギュンの顔の骨のお話”
エラ削り手術方法の内、
筋肉除去について…
今日は
エラ削り手術の時に行う
筋肉除去についてお話します。
以前に
エラ削り手術時の
皮質骨除去
筋肉除去
バッカルファット除去について
お話しました。
一部病院ではこの４つを
‛オールフォーワン’と称し
広告して手術を行っているようです。
今日はこの中でも
筋肉除去についてお話します。
ここでの筋肉とは咬筋を指します。
医学用語では‛Masseter muscle’です。
目立ったエラを構成している要素は
２つあります。
目立ったエラの骨と筋肉
つまり咬筋です。
骨が突き出ている場合は
もちろん必ず骨切りを行わなければなりません。
反面、
筋肉が発達した場合には
ボトックスを打ったり、
筋肉を切除したりします。
しかし
筋肉が発達している場合には
かなりの確率で骨も発達しているため
骨切りと同時に筋肉除去をすることを
お勧めしております。
なぜなら
骨と筋肉が一緒に目に立っている場合
ボトックスで効果を得ることはできるけれども
完璧な効果は得ることができません。
ボトックスは筋肉にのみ作用するからです。
そしてボトックスは
時間が経つと效果が無くなるからです。
それでは
エラ削り手術時に筋肉除去は
どのように行われるのでしょうか？
まず、筋肉の形から見ていきます。
この絵は私が絵を上手に描くことができないので
インターネットから拾ってきました。
見て分かる通り
咬筋はエラの先から出発し,
頬骨の下面についています。
以前に頬骨手術編で
頬骨手術の時
なぜしっかり固定をしなければならないかについて
お話した時に言及した内容です。
私達の咬筋の噛む力はとても強いです。
ですので
頬骨手術の時、固定をしないと
私達がご飯を噛む時
この筋肉の力によって下に弛んで
頬のたるみが生じたり
元に戻ってしまい再発してしまうと
お話いたしました。
それでは筋肉除去の際に
この筋肉を全て除去するのでしょうか？
ある患者さんに筋肉を除去しますと伝えると
筋肉を全て除去したらどうやって噛むんですか？
と心配されました。
ところが筋肉除去をする時
全部の筋肉を除去せずに
筋肉の一部を除去します。
つまり
筋肉の本来の機能には支障を与えません。
どのようにどれくらいの筋肉を除去するかは
各自手術者のノウハウなので
公開できないという点、ご了承ください。
それでは
このような筋肉除去はいつも行うのでしょうか？
そうではございません。
最近流行っているオールフォーワンの内、
筋肉除去やバッカルファット除去は
該当する患者さんにだけに行い
全ての患者に行うものではございません。
筋肉除去をした時に生じる副作用はありませんか？
筋肉除去をとても嫌っている院長もいらっしゃいます。
理由は
出血が多量になる可能性があるからです。
経験がなく
ただ普通の筋肉を切除するように除去してしまい
出血が生じて止まらなく
苦労した院長たちも相当いらっしゃるでしょう。
しかし、何度か経験すると
出血しないように除去する要領ができます。
そして筋肉から生じた出血は
手術中だけでなく手術後にも生じるため
筋肉除去後に仕上げをきちんと行うことで
手術後出血を予防することができるため
気を使わなければならない手術です。
経験豊富な院長たちなら
恐らく自分だけのノウハウがあるでしょう。
また、その他
副作用かと言われると副作用ではありませんが
手術後の腫れです。
一般的にエラ削り手術だけ行えば
１週間もあれば大きな腫れが引いて
マスクを取って歩いていても
他人が手術を受けたという事実が分からないほどになります。
しかし、筋肉を除去すると
腫れがもっと酷く長引きます。
２～３週間くらい経つことでマスクを取って歩いても
他人が手術を受けたことが分からないくらいになります。
このように一見見ると
少し危険そうでもあり
腫れも酷いのに筋肉除去を勧める理由は
ボトックスのように周期的に打つ必要がなく
半永久的なためです。
しかし筋肉を除去しても
イカのような固い食べ物を好んで食べていると
残っている筋肉が成長して
またエラが出る可能性があるので
手術後にも堅い食べ物は召し上がらないように気をつけてください。
今日は
エラ削り手術時の
筋肉除去についてお話しました。
CLICK“チェボンギュンの顔の骨のお話”
