CLICK右差し“チェボンギュンの顔の骨のお話”

 

 

 

 

エラ削り手術の方法

なぜ長い曲線でエラ削り手術を

しなければいけないのか?

 

 

 

 

今日は

長い曲線エラ削り手術についてお話します。

 

 

以前

エラ削り手術の方法

骨切りを長くそして曲線でしなければならないと

お話を致しました。

 

 

 

なぜ長い曲線なのでしょうか?

 

 

 

 

 

1つ目は所謂2次角です。

 

直線に切る場合(赤い線)

紫の円の中に見える角張っている部分

2次角です。

 

あまり角張っているようには見えないかもしれませんが、

実際に触ってみるとボコっと出ております。

つまり、

触った時に手術した痕跡が残るということです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

直線で切り取ると

このような2次角が触って分かるようになるため、

 

以前には、

もちろん今もそのように手術をされる方達はたくさんいらっしゃいますが、

教科書にもこのような説明は載っておりますが、

数回に分けて骨切りを行っておりました。

 

しかし

数回に分けてのこぎりで削る場合

いくら何度も骨切りをしたとしても

滑らかに連結されることはないため

触った時に凸凹

手術を受けた痕跡が相変わらず分かり、

 

そしてよりもっと重要なことが

周辺組織に数回にかけて損傷を与えるため

手術後の腫れがよりもっと深刻になります。

 

そして出血が多く発生し、危険性も高くなります。

もちろん手術時間もより長くなります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2つ目は犬顎です。

 

直線に切り取る場合

少量を切り取ると上のように2次角がより目立ちます。

 

そのためこの2次角を小さくするために、

もしくは多くの量を骨切りするために

前側までたくさん骨切りを行う場合

所謂犬顎になります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3つ目は神経損傷です。

 

下歯槽神経は曲線を描きながら前顎の先へと出てきます。

神経線を描くと赤い点線のようになっております。

 

特に多くの量の骨切りを行う場合

必ず骨切りは曲線で行われないといけなく、

直線の場合(黒い実線)神経が損傷する可能性があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上のような理由で

エラ削りの骨切りは必ず長い曲線

行われないといけません。

 

長い曲線で骨切りされた場合

顔の正面のみならずから見た時にも

滑らかなイメージの顔の横ラインが出てきますよね。

 

 

実際に切り取った骨の写真です。

 

 

 

切った骨を医療法上

患者さん達にお渡しすることはできません。

 

しかし

お見せすることはできるので

手術を受ける前に切った骨を見せてほしいとお願いされて

確認されるのも良い方法ではないかと思います。

 

 

 

 

このように今日は

なぜエラ削り手術は長い曲線で骨切りをしなくてはいけないか

についてお話いたしました。

 

 

 

 

CLICK右差し“チェボンギュンの顔の骨のお話”