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おんがく・えとせとら

音楽のこと,楽器のこと,いろいろ。

 

 シンコーミュージックから8月に「New Orleans Sound」のタイトルでアラン・トゥーサンをメインに、ディスク解説とインタビューを交えて編集した本が出ました。こういったものが出るんだ! 貴重ですね。でも買う人は少ないでしょうね。

 

 アラン・トゥーサン(Allen Toussaint 太文字部にアクセントがあるようです)は、ポール・マッカートニーが「Venus & Mars(1975年)」の制作時にタイアップした、細野晴臣も注目してるミュージシャン、ということで名前だけは知っていましたが、当時、そういったマイナーなミュージシャンの音源を聴く手立てはありませんでした。

 その後、ロバート・パーマーがソロデビュー盤で「From The Wisper To The Scream」「Sneakin' Sally Through The Alley」を取り上げ、なかなかエエ感じ!という感触を持っていました。

 で、なんとかオリジナルを聴いてみたいもんだ、と思ってたところ、レコードショップ(もはや死語か?)の店頭ワゴン投げ売り輸入盤の中に下記のベスト盤が。

 

 

 

 インナーには「ALBUM CONPILED BY BILL BENTLEY AND CHARLIE SPRINGER 1991 Reprise Record」とあります。冒頭の本で確認すると、2作目「Toussaint」から5作目「Motion」までの中から選曲されているようです。

 素朴なボーカルとキャッチーなメロディ、リフ、アレンジで馴染みやすい。白眉はやはり「Southern Nights」でしょうね。原曲はピアノを中心に、フェイザーのかかったボーカル、かすかに絡むアコG、金属のスクラッチ音のようなパーカッションなどにより、煌めくような美しいサウンドを作り出しています。下のライブ映像ではピアノの黒鍵のグリッサンドとうっとり聴き入るバックミュージシャンの姿が印象的。

 

 

 2005年のニュー・オーリンズ洪水後の復興への取り組みに関するドキュメンタリー番組が当時ミュージックエア・ネットワークで放送されてたことを思い出しました。自宅やスタジオを失ってニューヨークに活動の場を移し、2013年にようやく故郷に帰りオバマ大統領から勲章を授与されましたが、2015年11月、公演先のスペインで客死。享年77歳。

 

<参考>

 ハリケーンから10年、”起業のまち”と呼ばれるようになったニューオーリンズ

 

 


 上はアップルのホームページ、トップ画面
 女の子がMacの前で弾いてるのはもヤマハのFGシリーズですね。昔のヤマハのフォークギターは、マーチンなどと違って
ピックガードの上部が大きく膨らんで指板に接している、これが特徴です。
 
中古で手に入れたものか、お父さんのお古か。

 70年代、私が初めて触れたフォークギター、エレキギターはヤマハ製でした。FGとSG。SGは後の、サンタナや高中正義が使ってたタイプより、SG-30、こっちのデザインの方が好きだなぁ。お店で恐る恐る、勝手にアンプの電源を入れて弾いたら、でっかい音がしてビックリしたのを思い出しました。最初は加減が分からなくて。



 
  
  
 ギタリストには2種類あって、ひとつはいつも同じギターを使ってる人、もうひとつはいろんなギターをとっかえひっかえ使ってる人。例を挙げるとジョン・スコフィールドなんかは前者、ロベン・フォードは後者でしょうね。

 ロベンはアルバムジャケットに結構使用ギターの写真を載せてます。時期によって写ってるギターも違っており、まずはディスコグラフィーで軽くおさらいを。ここでは客演は省いてますが、実にコンスタントに活動してることが分かります。(アルバム・タイトルをクリックするとAmazon他の紹介ページへ。その後ろの数字は発表年)