テレキャスター21/ストリング・ベンダー新製品 | おんがく・えとせとら

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 ボディを刳り貫く本格的なパーソンズ・ホワイト・ベンダーやフェンダー製のベンダーは改造費用もかかる(フェンダータイプで標準取付料込み約8-9万円)ということで、後付けベンダーとして、簡単取付とお手頃な価格で重宝されていたヒップショットの製品が製造中止(2005年頃か?)になって早や幾年月。
 ウィルキンソンの後方穴開きブリッジの生産中止以降ベンダー無しで続いてきたフェンダー・ジャパンのDr.Kモデルも昨夏に生産終了となり、徳武弘文氏ご本人はPプロジェクトのジャガータイプに乗り換え、Dr.Kモデル・テレキャスの特徴は、コンバットのジェリー・マッギー(Jerry McGee)モデルに受け継がれたようですが、これも2008-09年あたりの限定生産で絶版になったようです。

$おんがく・えとせとら-GMcGee COMBAT G.McGeeモデル 当時定価¥367,500

 さて、新しい主流になるか?お手軽ベンダーとして最近発売されたトレマー・ベンダー(Tremor Bender)。最近といってもVINTAGE GUITAR誌に製品レビューが載ったのが2008年6月号なので、発売からすでに2年ほど経っているようです。

おんがく・えとせとら-package おんがく・えとせとら-bender

 取り付け方法はブリッジプレートを外してPUと駒を乗せかえ、元の穴にねじ止めするだけでよし。アームをボディに平行に引き寄せれば2弦(B)または3弦(G)をベンドアップ、後方にあるネジでベンド幅を調節する仕組み。(HPに使用例動画あり。)

$おんがく・えとせとら-up $おんがく・えとせとら-TBender3

 ベンドする弦はアーム付け根部分からブリッジ駒ネジを止める衝立にあるガイド穴を経由して、ヘッドの方へ張り渡すようになってます。写真は6ウェイサドルタイプ用。3ウェイ用はTele Mex Typeを選べばええのかな?
 写真をみると、6ウェイの各ブリッジ駒の隙間がちょっと気になるところ。弦を張ってしまえば横ズレの心配はないのかもしれませんが。

 気になるお値段は、本国のHP表示価格が送料込みで160ドル(約¥15,000)、国内の通販サイトで¥20,800。HIPSHOTの流通在庫が現在¥20,000弱で出ており、ほぼ同額といったところ。HIPSHOTのように、収納時にいちいちバーを取り外す必要がないのがメリット。
 レス・ポールなど2スタッド・ストップテールピースのギブソンタイプに取り付けられるものもあります。

 ストリング・ベンダー…よく考えると、マニア以外には必要のないものであり、そんなに数は出ないんだろうね。


*本ブログにおける過去のテレキャスター特集はコチラ