心房粗動の考察をしていきましょう。
そもそも心房粗動はリエントリー回路という、電気刺激が心房内をぐるぐる回り続ける回路によって起こります。
正常脈は、洞結節から出た信号が心房から房室結節へ送られてそれが心室へ伝わるのが一連の流れです。
しかし心房粗動は、同じ場所を電気が何度も周回します。
最も多いのが右心房のマクロリエントリーで、回路は右側にあります。
右房なんですよ、心房粗動の回路は。
難しいとこまで突っ込んでいくと、三尖弁輪、下大静脈と三尖弁の間に電気の通り道として機能するため回路が成立します。
心房粗動の治療は、この電気の通り道を電気的に遮断(アブレーションして)することにより、リエントリーが成立できなくなるため、非常に根治率が高い不整脈です。
でも右房なんですよ、心房粗動の回路は。
つまり、心房粗動は右房(三尖弁周囲+峡部)なのに、ウルフオオツカ法の左房中心の手術でなぜ抑えられるのか?
が、不思議でなりません。
しかしここで、まてよ?と。
回路は右だが、そもそもの発生源はどこ?
そう!
その発生源こそが、左房の肺静脈周囲にある!
また貴様かー!
なるほど。
そもそも私の場合はカテーテルアブレーションをする前は心房粗動は出ていなかった。
なのにアブレーション後に心房粗動という新たな不整脈が出現しました。
これは、心房細動治療で隔離した肺静脈周囲に何らかの傷がつき、それが新たなトリガーとなった可能性で全て説明がつきます。
つまり、
その回路までもウルフオオツカ法の外科的アブレーションで完璧に遮断に成功した。
ことになります。
てことで、トリガーを潰したのだから回路が出来ててもそこに伝わらなければ、ただの動かない回路です。
動かず機能しなくなった回路はいづれ消えていくでしょう。
現在半年間で私の心臓は、必死に電気的リモデリングを改善していっています。
頑張れ俺の心臓よ!
やっつけよ!心房細動、心房粗動、心房頻拍を!
てことで3回に分けて書いてきたシリーズはいかがだったでしょうか。
現在ウルフオオツカ法術後半年です。
未だ術後3カ月のblanking period期間を過ぎてからは不整脈はありません。
完全に安心するのは術後1年経ってからになると思いますが、適度に運動して心臓を強くしながら頑張っていこうと思います。