早いものでもう一年…
久々に連絡を取り始めてから、3回のデイト。
前回からかなり時間が経ってしまったけれど、今回は今までと全く違ったプランを考えた。
いつもなら地元に帰って来たときしか会っていなかったけど、「本気ならこっちから会いに行こう」そう思って今回は冬休みでも夏休みでも何でもないけど「遊びに行っていい?」と、計画を立てることにした。
相手は横浜にいるので、候補はいくらでもあったけど、結果として、昼間の横須賀を楽しんで、そこから夜の横浜を観光することになった。こんな経験はめったにないので、すごくワクワクした。
10月21日、地元からのドライブへ出発、待ち合わせの駅へ到着。
まずは横須賀へと車を走らせようとしたけど、携帯の速度制限のせいでナビが上手く動かない…なので、サイドシートに座る女の子にナビを頼んだ。
横浜横須賀道路に分岐するタイミング、隣から「あれぇ~?あ…」と言うので、「どうした?」と聞くと、「ごめん今のところ左だった~」と、可愛く一言。いつもおふくろなんかが間違えるとキレるのに、何もかもがかわいく思えてしまう。「不思議な力これが好きな人ってもんか~」と思った。
そして、楽しく会話しながら車は横須賀へ到着。
車を降り、とあるイベントへ向かった。移動中に教えたくれていた「海軍カレーが食べられるフェス」がやっているという話。
どんなカレーがあるかなと思いながら、地図を見ながら歩きつつ、いい店を探す。そんな一瞬すら楽しい。
結果、同じカレーを食べた。すごくおいしかったけど、女の子は辛いのが苦手だったみたい。
そのあと、たまたまやっていた、自衛隊のイベントに行ってみた。船を見ながら一周して、その足でドブ板通りを通って三笠公園へ行った。
その時、船の上の高い所へ上る階段があったんだけど、その子は高い所が苦手だったみたいで、ちょっと怖がっていた。そんな時にさっと手をつなげたりしたらよかったんだけど、まだ付き合ってもいないし、なかなか勇気が出なくて何もできなかったのが悔しいな…
そんなこんなで戦艦三笠を回っていたら、いい具合に時間が経って3時を過ぎていたので、最終目的地の横浜へと向かった。
まずはのんびりと山下公園を歩きながら、最近できた「巨大ガンダム」のところまで向かった。
ガンダムファンの女の子。なかなか詳しいので、いい位置で見ることができた。
2人でガンダムを見て感動していたら、景色は綺麗な夜景の輝く「ザ、横浜」といった海や街がライトに染まる幻想的な風景と化していた。そのままガンダムファクトリーを後にし、公園の隅の方、世界の広場なる場所へ。
歩いていたら、人気のない隅の方へ歩いてきた、綺麗な夜景は2人を照らしている。
こんな時、言いたくなる言葉、「あの4文字」それを言いたくなった。でも、「まだ早いんじゃないかな…」という思いが混ざって声に出来ない…そもそもこういう時ってどう切り出したらいいのかわからない。そんな複雑な気分のまま、活気のあるメインストリートへと出てきた…
目の前に現れたのは「横浜マリンタワー」だった。「綺麗な夜景、見る?」と、タワーへ。
上へあがると、他の客数人はいたものの、輝く夜景と静かな空気が、2人を包んでいる…
こんな時、「あの4文字を伝えられたら…」と思うが、やっぱり言えない…
光る街並みと、その子に見惚れながら会話をしていると時は流れ、「次はどこへ行こうか」という会話になり、行き先を決め、下へ降りる。土産を買っていなかったので、軽く買い物を済ませ、向かったのは「港の見える丘公園」だ。
公園を後にし、元町を歩きながら中華街へ。
良い感じのお店を見つけ中華料理をいただいて、帰ろうという流れになり、車を止めていた大さん橋へ。
上で夜景を見て帰ろうということで上へ行ってみたが、風が強くて会話どころではない。
そうこうしていると、車に到着、送っていかなければならない。今回はこれでしばらくお別れということだ。
車は駅に到着…「すっごく楽しかった~!また遊ぼうね!」という会話を最後に、今回のデイトは終了。横浜を後にした…
港の見える丘公園でのこと。そこは人が少なく、2人だけの空間が容易に作り出され、気分は最高潮。
そんな中、薔薇の咲いている公園内を歩いていると夜景が現れて、最高にロマンティックな空気だった。
「ここだ!ここで言うんだ!」と意気込んだものの、やっぱりドキドキして言えない…
そのまま公園を後にしてしまった…少しの悔しさが残る…
でも、そんなことがありながらも最高に楽しい1日を過ごせたことに違いない。人生でこんなに楽しかったことがほかにあっただろうか。
2人の時間はあの町の夜景ぐらい輝いていたと思うし、あの公園の薔薇ぐらいバラ色な時を過ごしていたと思う。
次のデイトはどこへ行こうかな…
次こそ夜景を見ながら言いたいあの4文字、「好きです」と…
