1990年(平成2年)12月13日、岡山県井原市の清水桂子さん(当時22歳)が勤務終了後、職場を出たまま行方不明になった。当時清水さんは芳井農協本所総務課(現・岡山県西部農協芳井支店)に勤務していた。

自宅までの帰宅途中に農協の支所があり立ち寄ることになっていたが、支所に清水さん本人が「午後6時には少し遅れる」と電話している。帰りが遅くなるときはいつも何の用事で遅くなると自宅に電話を入れてくるが、この日はなかった。

この日、勤務中に清水さんあての電話があったが、電話の相手が誰なのか、またどういう内容だったのかは分かっていない。通話時間は短かったという。

清水さんは翌年3月31日に結婚が決まっており、休日には楽しく準備をしていたという。家族に連絡もなく失踪する理由が見当たらないことから、家族は事件に巻き込まれた可能性も考え、すぐ警察に届け出た。

その後、井原市井原町の書店の駐車場で清水さんの車が見つかった。車内は荒らされていなかったが、免許証、財布、ハンカチなどの入った小さなバッグがなくなっていた。後にキャッシュカードが井原の小田川の土手に4つ折りの状態で投げ捨ててあったのを近所の人が発見しているが、大きな展開はなかった。

清水さんは昭和43年12月9日生まれ。身長160センチ、体重40キロの細身体型。前歯が差し歯だという。清水さんの妹で福山市の羽原美喜子さんは、拉致問題の解決に向けた活動を継続している。








北朝鮮への拉致が濃厚。


清水さんは、とあるコミュニティ(習い事や副業、ボランティアなど)に参加しており犯人とはそこで出会った。


この犯人こそ、北朝鮮の工作員だった。


表向きにはそれなりの地位があり、仕事も成功しているお金持ちな人物。


周囲の人々は、少し変わってるけど羽振りもよく信頼できる人だと思っていた。


しかし清水さんは、初めて会った時から違和感を持っていた。。犯人の言葉の端々に、どことなく胡散臭さがある気がしたからだ。


犯人は当初、コミュニティ内の別の女性(Aさんとする)を拉致しようと計画していた。そのため、積極的に近付き、デートに誘うようになっていた。


Aさんと清水さんは仲が良かったので、犯人にアプローチされていることを相談したりしていた。


ここでも清水さんは違和感を持った。話の内容から、犯人がAさんのことを恋愛対象として見ているとは思えなかった。


Aさんが騙されているかもしれない。そう思った清水さんは犯人に直接聞いてみることにした。


私の勘違いならそれでいい、でももし何か裏があるとしたら許せない。


そして犯人と2人で会い、話をしていく。


犯人は、危機感を持った。今後Aさんを拉致し行方不明になったら、一番に疑われるのは自分だ。


清水さんはきっと黙っていないだろう。まずいことになった…。


こうなったら、いま清水さんを拉致するしかない。


「結婚前の女性なんだから、この時期に男と二人きりになっているところを見られるのはまずいだろう。」


気遣うふりをして自分の車に乗せ、拉致に成功した。


拉致先にて、清水さんが激しく抵抗したことと、本来拉致するはずだった女性ではなかったことなどから、あまりいい待遇はされなかった。


ちなみにAさんは何も知らないまま、その後結婚し幸せな生活をしている。



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