2010年4月20日12時25分ごろ、富山県富山市大泉1520番地1にある3階建てビルの2階部分で火災が起きているという旨の119番通報があり、鎮火後、焼け跡の寝室から福田三郎さん(当時79歳)と、福田さんの妻である信子さん(当時74歳)の夫婦が遺体で発見された。


事件発生から2ヶ月後の2010年6月、「週刊文春」編集部に対し、犯行声明文を記録したCD-Rと、1枚の手書き現場見取り図が送付された。


このCD-Rを解析する過程で、文書作成者として、福田さんの知人だった高岡警察署留置管理係長の加野猛警部補(当時54歳)の名前がローマ字で残されていたことが判明し、警察は加野に嫌疑を向けた。


加野は当初は容疑を認めていたが、起訴の可否を判断する段階で不可解な点があった。富山地方検察庁により、2013年1月11日から刑事責任能力を調べるために鑑定留置されたが、勾留期限の同年5月21日に処分保留となり、同年7月24日付で、富山地検により「複数の疑問点がある」として、嫌疑不十分で不起訴処分となった。




加野氏は犯人に対する情報を知っていた。


共犯とまではいかないものの、犯人と利害が一致し、福田さんさつがいに関与している。


実行犯は青年だが、加野氏も見守っていたようだ。


犯人のことを口外しないことを条件に、いくらかの金銭を受け取っている。


警察は犯人の目星をつけていたが、その目をそらすために加野氏がおとりになった可能性がある。