2004年4月9日午前10時45分ごろ、埼玉県和光市本町のマンション・和光C&Hハイツの208号室で、東武中央病院(菅野隆院長)の嘱託看護師・小出シツヱさん(当時78歳)がベッドでシーツに巻かれ死んでいるのを、捜索願を受けて室内に入った警察官が見つけた。
小出さんは1人暮らし。3月31日の昼ごろ勤務先の病院を早退し、同日午後5時40分ころに自宅近くを歩いている姿を同僚の看護師が目撃しているが、それを最後に所在不明となっていた。病院から連絡を受けた都内に住む小出さんの弟(当時67歳)が4月6日、警察に家出人捜索願を出していた。9日午前、病院の職員立ち会いの元警察官が部屋に入り遺体を見つけた。
小出さんは1人暮らし。3月31日の昼ごろ勤務先の病院を早退し、同日午後5時40分ころに自宅近くを歩いている姿を同僚の看護師が目撃しているが、それを最後に所在不明となっていた。病院から連絡を受けた都内に住む小出さんの弟(当時67歳)が4月6日、警察に家出人捜索願を出していた。9日午前、病院の職員立ち会いの元警察官が部屋に入り遺体を見つけた。
小出さんの首と足は紐で縛られており、死因は絞殺による窒息死だった。室内に争ったり物色した形跡はなく、通帳や財布も残されていた。玄関のドアも施錠されていた。
小出さんは以前から誰かに命を狙われていると感じていた。
心当たりがあり、相手はこの地域のとある権力者。この事件の犯人だ。
小出さんは高齢ながらもよく働き、人当たりもよく評判が良かった。
犯人とも接していたが、プライベートというよりは仕事関係の知人、または関係者。
ひょんなことから犯人の重大な秘密を知ってしまった小出さん。
内容は裏金や闇金、お金に関すること。
犯人もそのことに気づき、小出さんに口止めしたり金銭を渡そうとした。
小出さんは金銭等は受け取らず、秘密は誰にも漏らさないと約束した。
しかし犯人は不安だった。信じていいのだろうか?
小出さんはベテランゆえに顔が広い。もし誰かに喋ったら一瞬で広まり権力を失ってしまう。
疑心暗鬼になった犯人は完全に口封じしてしまおうと考えた。
そして決行。あっさりと上手くいってしまった。
なんの心配もなくなった犯人は晴れ晴れとした気持ちになり、それからも精力的に活動。資産を増やして行った。
今も権力は健在で、小出さんのことを思い出すこともなく生きている。