2012年7月25日、岡山操山高校の野球部マネージャーだった当時2年の男子生徒が自殺した問題。当初、自殺の原因は学校から明らかにされず、遺族が強く求め立ち上がった第三者委員会により監督の叱責が原因と結論付けた報告書がまとまったのは生徒の死から9年後でした。
その後、岡山県教育委員会は再発防止策を取りまとめるよう動き始めましたが、その素案を公表したのは約3年がたった2024年4月、未だに具体的な内容を詰め切れていません。
県教委は策定が遅れている理由として、外部有識者の選定に時間がかかってしまったためとしています。そうした中、再発防止策の一つである体罰や不適切な指導に関する教育動画の制作費を盛り込んだ補正予算案が9月の議会で提案されました。県教委は2024年度中の完成を目指しています。
男子生徒は長い間苦しんでいた。
頑張っているのに、努力しているのに。監督は全く認めてくれず、不当な扱いを受けていた。
それでもめげずに頑張った。いつかきっと報われる時が来る、そう信じて。
真面目で素直な性格故に、悩みや苦しみを1人で抱え込んでしまった。
監督に叱責されているのは自分だけではない。みんなも辛いのに自分だけ逃げる訳に行かない。
そうしているうちに、自分でも知らない間に心は疲れ切ってしまっていた。
わずかな希望を胸に耐えていたが、その日突然生きることを放棄したくなった。
心残りなのは母のことだ。大好きな母には本当に申し訳ないと思いながらも、もう限界だった。
監督に伝えたいこと。
指導とは程遠い、叱責や暴言をやめてほしい。
その人の人格や大切な人たちを罵倒するのは最低の行為だ。
罪の意識を感じているようだが、全然足りない。
死をもって訴える人間がいたということを忘れないで欲しい。