状況

元主人と暮らして居てそこから居なくなりました。2018年1月13日に、愛犬が亡くなり電話で話したのが連絡が取れた最後です。


失踪後情報

住民票や戸籍謄本への変更はありません。携帯番号は変わっている可能性があります。家族からの連絡はLINEも含め取れない状況です。また、友人関係も連絡を絶っています。なお、SNSはFacebookに登録はありますが更新はありません。


ご家族からのメッセージ

とにかく逢いたいです。今さら怒ったりしないです。だからどうか連絡だけでも欲しいです。

ママは電話番号も変わってないし、住所も変わって居ません。待ってます。




失踪前、栞さんはある人物と出会っている。


その人物は人当たりも良く、とても誠実そうに見えた。話も面白くて、栞さんはすぐに心を開き打ち解けた。


しかしこの人物は、若く素直な女性を騙し、性的搾取するような仕事を紹介している詐欺師だった。


そんなこととは知らない栞さんは、その人物をすっかり信じきってしまっていた。


そのうちに、一緒に仕事をしないかと誘われるようになる。


「少し時間はかかるけど、たくさん稼げるよ。なんでも好きなものを買えるし、親孝行もできるよ。一緒に仕事をしよう、栞さんが必要なんだ」


栞さんの弱点を突き、甘い言葉で誘い続けた。


そして覚悟を決めた栞さん。家を離れ、新しい仕事を始めることを家族に話すと、反対された。


「そんな美味しい話があるはずない、危ないからやめなさい。まともな仕事じゃないよ」


反対されるとは思っていなかった栞さんは戸惑った。仕事をしようと前向きになっているのに、水を差されたような気がした。


今更そんなこと言っても、出発の日は決まっている。約束してしまったし、行かなければならない。


ちゃんと仕事ができるようになれば、きっと家族も認めてくれる…


そう思い、家を出た。


しかし現実は家族の言った通りだった。


遠い場所へ連れられ、聞いていた話と違う仕事をさせられた。それを責めると、信頼していた人物はひどく栞さんを詰った。


信じていた人に裏切られ、今も仕事も辞められずにいる。