2001年(平成13年)12月22日午後10時30分ごろ、大阪府大阪市淀川区の会社員・賀上(かがみ)大助さん(当時23歳)が阪急十三駅近くの社員寮を出て以降、行方が分からなくなった。

賀上さんは行方不明当日の午後2時ごろ仕事先から寮に帰宅したのが防犯カメラで確認されている。午後9時に電子メールを出しており、午後10時18分、部屋のドアを施錠したあと、足取りが不明になっている。

失踪する前日、賀上さんは学生時代の先輩からの鍋パーティーの誘いに「参加します」と返信メールをしていた。またゼミ仲間からの忘年会参加への呼びかけにも参加のメールを返信していることから、自ら失踪した可能性は低いとみられる。また、普段使っている眼鏡や携帯充電器が部屋に残されていたことから、財布や携帯電話程度しか持って出ていないと思われる。




賀上さんにはやりたいこと、挑戦してみたいことがあった。


それを実行するためにはどうしたらいいだろう?

悩みながらも試行錯誤していた。


そんなとき、ある人と知り合った。


その人は親身になって賀上さんの相談に乗ってくれた。

時折もらうアドバイスは的確で、賀上さんはその人をとても信頼するようになっていった。


自分なら賀上さんの力になれるしやりたいことをやらせてあげられるよ、

その人はとても魅力的な提案をしてきた。


この人について行けば大丈夫、成功する。賀上さんに迷いはなかった。


しかし現実は甘くなかった。


賀上さんを信用させ、その人は騙すような形で裏切ってきた。


こんなはずじゃなかったのに…


夢見ていた生活とはまるで正反対。


その中でも諦めず、自分なりに頑張って暮らしている。