福島県南相馬市の女子高校生が2011年2月19日に自宅を出たまま行方不明となった。
行方が分からなくなったのは、南相馬市原町区桜井町2、県立相馬農業高3年、清水沙也香さん(当時18歳)。

2月19日午後6時ごろ「友達と会ってくる」と家族に言い残し外出したが、21日になっても帰らないため、家族が警察に届け出た。

その後の調べで、2月下旬に清水さんの携帯電話から友人数人に「心配しないでほしい」という内容のメールが送信されていたことが判明した。
 また、沙也香さんは2月19日午後6時ごろ自宅を出た後、20代の友人男性と会い、数時間後に別れて以降、行方が分からなくなったことが分かった。

その後、男性は警察から事情を聴かれていたが、同月25日に自宅近くで死亡していたのが発見された。

現場の状況などから自殺とみられた。

この男性は、清水さんの交際相手だったとみられている。

この年の3月11日には東日本大震災が発生。

その2か月後の5月6日、福島県警は南相馬市内で先月見つかった遺体が、清水さんであることが判明した、と発表した。



沙也香さんは彼が大好きだった。若いながらも将来のことも考えていた。


その一方で、彼の気持ちは冷めてしまっていた。


沙也香さんは薄々気づいていたが、気づかないふりをして会っていた。


そしてその日、ついに別れを切り出されてしまう。


沙也香さんは別れたくないと縋ったが、彼の気持ちは変わらなかった。


どうしても諦められない。


沙也香さんは賭けに出ることにした。


彼の弱みを知っていたので、別れたらそれをバラすと脅した。


それを聞いた彼は焦り、ひとまず彼女を落ち着かせようと場所を変えた。


それでも沙也香さんの主張は変わらなかった。


好きだった彼女はもういない…そう思った彼は手をかけてしまう。


沙也香さんは、罪悪感から自殺してしまった彼を見て


復縁できないのならこの結末でも仕方ない、

と思っている。