2008年4月5日、東京都江戸川区に住んでいた当時19歳の石田佳奈子さんが、出会い系サイトで知り合った男に連れまわされ、行方がわからなくなっているという事件が発生しました。

そして、一連の事件から9日後の14日、石田佳奈子さんのものと思われるブーツやショートバックなどが山梨市の林道脇の山林で発見されます。

その後、警視庁は塩野直樹容疑者(無職)を監禁容疑で逮捕します。

石田さんは4月6日に興奮した状態で叫びながら「薬を打たれた。助けてほしい」

などと家族や友人に電話していたほか、山梨県警にも2回110番通報をしていたのです。




佳奈子さんはその日、彼に会おうか迷っていた。


家族仲が悪く、家に居場所がなかった佳奈子さんは彼の誘いを断りきれず、結局会うことにした。


彼はとても明るく優しくて、安心させてくれるような人だった。


迷っていたものの、佳奈子さんは家出を決意した。


彼にだったらついて行ってもいいかも…


家族を捨て、彼のそばにいることを選んだ。


しかし幸せなのは一瞬だけだった。


明るく優しかったのは表の顔で、気性が荒く束縛の激しい彼が本当の顔だった。


気に入らないことがあるとすぐに暴力を振ってきた。


なんて浅はかな決断をしてしまったんだろう…


佳奈子さんが後悔した時にはもう遅かった。


生存している確率は低い。