2022年11月13日、岡山県倉敷市の中学3年生、梶谷恭暉(かじたにみつき)さん(当時14歳)が自宅から出かけたまま戻らず、行方不明となった。恭暉さんは13日の日曜日、午後2時ごろに母親が買い物に出かける際「塾(の自習室)に行く」と言って1人残り、母親が3時過ぎに帰ってきたときには姿が無かった。

午後5時半ごろに恭暉さんからLINEで「6時ごろ帰る」と連絡が入ったが時間になっても帰ってこないため、母親が「まだですか」とメッセージを送ったが、既読にならなかった。母親は近くの公園や商業施設などを捜し回ったが見つからず、14日午前2時過ぎ、倉敷署に行方不明者届を提出した。



あの時は苦しかった。母の期待に応えられない自分が歯がゆかった。間違った選択だと分かっているけど、逃げるしかなかった。


今は支援してくれている人がいて、お金や生活の面でお世話になっている。


全てではないが、その人には事情を話している。


このままじゃいけないと思いつつ、行くあてもやりたいこともない。傷つき、不安だらけだったあの頃を思い出し、今でもまだ苦しい。


努力しているのに、すべて徒労に終わってしまう。


遠くへ行けば違う自分になれる、自由になれると思っていたのに。こんなはずじゃないのに。


母には本当に申し訳なく思っている。深く悲しませていることも分かっている。取り返しのつかないことをしたと思いこみ、帰るに帰れなくなっている。