みどり荘事件は1981年の6月17日の深夜から翌18日にかけて発生した、強姦殺人事件です。

 

事件現場となったのは被害者の女子大生が住んでいた大分県大分市六坊町(現在の六坊南町)にあったアパート「みどり荘」で、被害者の隣の部屋に住んでいた輿掛(くつかけ)良一さんという当時25歳の男性が犯人と見られ、逮捕されました。

 

しかし1989年3月におこなわれた第一審の公判では輿掛さんには無期懲役の判決が下されたものの、控訴審では一審で提出された鑑定結果などに疑わしい点があると指摘され、1995年6月には一転して無罪判決が出され、輿掛さんは冤罪被害者であったことが明らかになります。

 

控訴審では真犯人の存在(複数による犯行)が示唆されましたが、大分県警は再捜査をせず、事件は1996年6月28日に未解決のまま時効を迎えています。