2013年3月7日午後8時ごろ、岩手県盛岡市に出張で訪れていた東京都大田区在住の会社員・遠田高大(えんたこうだい)さん(当時21歳)が、JR盛岡駅で目撃されたのを最後に行方不明になった。
遠田さんはこの日、盛岡市での仕事を終えて、最終の新幹線に乗って東京へ戻るためにJR盛岡駅の新幹線改札口へと向かったが、切符を通したところ改札機に止められてしまった。
その後遠田さんは改札口から引き返し、盛岡駅構内のトイレへと向かい、約30分ほどトイレ内に滞在した後、新幹線乗り場へは戻らずにタクシー乗り場方面へと歩いて向かった。これを最後に、遠田さんの目撃情報は途絶えており、現在まで発見されていない。
遠田さんはこの日、盛岡市での仕事を終えて、最終の新幹線に乗って東京へ戻るためにJR盛岡駅の新幹線改札口へと向かったが、切符を通したところ改札機に止められてしまった。
その後遠田さんは改札口から引き返し、盛岡駅構内のトイレへと向かい、約30分ほどトイレ内に滞在した後、新幹線乗り場へは戻らずにタクシー乗り場方面へと歩いて向かった。これを最後に、遠田さんの目撃情報は途絶えており、現在まで発見されていない。
高大さんは悩んでいた。仕事、恋愛、人間関係、すべてが上手くいかず投げやりな気持ちになっていた。
それと同時に、自分が恵まれていることも分かっていた。家族もいるし、安定した仕事もある。貯金もきちんとしている。
それゆえに、周りに悩みを相談できずにいた。
誰も自分の気持ちを分かってくれないような気がしたから。ありきたり、贅沢な悩みだということも分かっていた。
苦しかった。いつか押しつぶされてしまう予感がしていた。
そしてそれは現実となった。
もう何もかもどうでもいい。
全て投げ出して、逃げてしまった。
何度も帰ろうと思ったが、家族に迷惑をかけそうで怖くなり、帰れないまま時が過ぎた。
ここまで来てしまったんだ、もうあとは好きに生きよう。
大変なことも多い毎日だが、今のところ帰るつもりはない。家族には申し訳なく思っている。