※画像は公式HPから
 
CRAIGELLACHIE
AGED 13 YEARS
 
SPEYSIDE SINGLE MALT 
SCOTCH WHISKY
 
産地:スコットランド スペイサイド
原料:モルト
容量:30ml
アルコール:46%
樽構成:
市場価格:700ml / 6000円前後
 
 
色:琥珀色
トップノート:3
アタック:2.5
香り:レーズン、レザー、マッシュポテト、シャルドネ、クリーム
味わい:プリン、ハチミツ、モルティ、シェリー、スパイシー
アルコール感:2
ピート感:3
 
 
 
総評:4.2
 
 
 
■ クライゲラキ蒸留所について
 
ジョン・デュワー&サンズ社が所有する5つの蒸留所の一つがクライゲラキ(クライゲラヒ)蒸留所です。
他にはアバフェルディ、オルトモア、ロイヤルブラックラ、デヴェロンがあり、アバフェルディ以外のシングルモルトウイスキーは年間数量限定生産になります。
 
クライゲラキ蒸留所は1891年創業で、オイルヒーティングでモルトを乾燥させ硫黄香が残る味わいに。
スピリッツの冷却には伝統的なワームタブを使用してるみたいですね。
これはポットスチルで沸騰されたウォッシュが蒸気となり、それがトンガリ帽子状のてっぺんから伸びるラインアームを伝って冷却器を通るんですよね。その冷却を水桶の中をグルグルとめぐって冷やされるんですが、この水桶は今では古いワームタブ製法なんですね。
ウイスキーはだいたい同じ原料に同じ製法で作られますが、工程に係る装置の形状により酒質が変わってくるんですよね。
クライゲラキでいえば、オイルヒーティングによる乾燥、ワームタブ冷却で他のメーカーに無い独特な味わいになるんでしょうね。
 
 
 
■  テイスティングノート
 
香り立つフルーティーさはレーズンのような熟した甘み。
レザーのようなドライ感は蒸留時のフェインツ香。
マッシュポテトのようなモルティの香り立ち。
円熟した枠組みから現れる甘みはクリームのようなやさしい香りです。
 
味わいは口当たり滑らかで、ファーストタッチはプリンのような香ばしいカラメルの甘みやハチミツの甘み。
樽由来のフィンネルのような酸味あるスパイスは、序盤の甘みから代わって現れるクライゲラキの『キモ』であり、熟成感を伴う完璧なブレンドとのバランスが表現されています。
渋みや辛味も心地よく、口に運ぶ度、何度もその満足感に浸れるウイスキーですね。
 
 
■ おわりに
 
ウイスキー飲み始めたときにクライゲラキ13年を見て、クラシックなデザインに結構高い値段のイメージで、購入リストには全く入ってませんでした。まあいつかは飲んでみたいなくらいでした。
しかしフルボトルで色んなウイスキーを買っていく中で思ったんです。
いやいや飲みきるのにどれくらいかかる?
ニューボトルを購入するのはいつになる?
有名どころでも大したことないな。
一見のフルボトルはリスクもあるなと。
 
そこでYouTubeで日本一のウイスキーマスター「シズタニエン」さんがクライゲラキ13年をおススメしてたんですよ。
そうなるともうテイスティングしなければならないですよね。
まあ~素人の目利きは当てにならないけど、プロの目利きは当てになった事例がこのクライゲラキ13年ってわけですね。
ちょっと変わった味わいのクライゲラキを今度はフルボトルで紹介したいなと思っています。