JACK DANIEL'S
GENTLEMAN JACK
DOUBLE MELLOWED
TENNESSEE WHISKEY
 
産地:アメリカ テネシー州
原料:グレーン、モルト
容量:30ml
アルコール:40%
希望小売価格:750ml / 3350円
 
 
総評:4
 
 
色:琥珀色
トップノート:4
アタック:3
香り:干し草、メロン様、バニラ、ナッツ類
味わい:エステリー、溶剤香味、スパイシー
アルコール感:3
ピート感:2
 
 
 
■ 「アメリカンウイスキー」について
 
スコッチとアメリカンの違いは原料もあれど、大きく違うのは熟成は新樽限定ということです。
アメリカンウイスキーは、原料にトウモロコシを51%以上使用することが義務ですので、酒質としてメロウな甘みベースに小麦やライ麦など使用することで個々に味わいの違いを出しています。
アメリカンオーク材の新樽は特に溶剤などと形容されるえぐみが出るので、それらが苦手な人は多いと思います。
ですが、メロウな味わいはその先にありますので、開栓2週間~1か月後に飲むことをお勧めします。
バーボンの味わいの真価を知ることが出来ると思います。
 
 
 
■ 「テネシーウイスキー」について
 
上記はバーボンウイスキーの特徴ですが、『ジャックダニエル』はテネシーウイスキーです。
アメリカンウイスキーでも飲みやすさを追求したブランドが『ジャックダニエル』です。
 
テネシーウイスキーの定義とは以下
1、テネシー州で作ること
2、蒸留後サトウカエデの木炭で濾過すること
この二つが条件になります。
 
 
 
■ ジャックダニエルについて
 
ジャックダニエルはテネシー州の州都ナッシュビルから南東約100キロ先にある、ムーア郡リンチバーグという小さい町にあります。ちなみにムーア郡ではアルコールの販売は禁止されています汗
 
 
ジャックダニエルの創業者はジャスパー・N・ダニエル氏でジャスパーの愛称が「ジャック」ってことみたいですね。
7歳の時に地元の蒸留所で働き始め、13歳で運営を任されたみたいです。どれだけ仕事熱心な子供か分かりますね。
 
元々テネシーでは木炭での濾過工程をしていましたが、現在の蒸留酒の一滴一滴を10日ほどかけて濾過を施すチャコールメロウイング製法を確立したのはジャックダニエルみたいですね。
そして20歳になったジャックは自分の蒸留所を創設したみたいです。凄すぎます。
 
安定供給の安心感があるジャックダニエルですが、それもそのはずで約180万樽を貯蔵しているみたいです。
これは20年前のサントリーの最高貯蔵量よりさらに約20万樽も多いです。
現在サントリーでは半分まで減らしてしまって約80万樽しかないので、ジャックダニエルの安定さがよく分かります。
しかしアメリカンウイスキーも世界的なウイスキー人気の憂き目にあっていますので、現在対策してることでしょうね。
 
 
 
■ テイスティングノート
 
香りはバーボン香がほんのり漂い、干し草にメロンの果実のようなウリ系の酸味と甘味。
バニラやナッツのような香り立ち。
味わいにバーボン特有の溶剤系が感じられますが嫌味は消されている感じです。
このある意味ちゃんとしたアメリカンウイスキーの風味があり嫌味なく飲めるのはジャックの真骨頂でしょう。
サラッとドライな酒質で辛味あるスパイシーさが飲み応えにプラスになっています。
アルコールは40%に押さえられていてもここまで味わいに薄さが感じないのはブレンド技術のなせる業かと思います。
これはフルボトルで買ってもいいなと思いました。
 
このジェントルマンジャックはダブルメロウの表記通り、木炭濾過を2回施す手間をかけ、とても飲みやすくジャックいちスムースな仕上がりになっています。
なので一応年間生産数は数量限定になっているみたいですね。