AULTMORE
AGED 12 YEARS
SPEYSIDE SINGLE MALT
SCOTCH WHISKY
 
産地:スコットランド スペイサイド
原料:モルト
容量:40ml
アルコール:46%
実売価格:700ml / 5980円
 
 
総評:2.5
 
 
色:薄金色
トップノート:3
アタック:1
香り:樽香、粉っぽい麦芽、微かに白ワイン
味わい:スパイシー、レーズン、いがらっぽくビター、渋みの収斂性が強くハード、ドライ、苦手な樽の余韻
アルコール感:4
ピート感:1
 
 
 
■ オルトモア蒸留所について
 
1897年にアレクサンダー・エドワードにより建てられました。
このエドワード家は生粋のウイスキー一家で、父デビッド・エドワードは1864年に倒産寸前のベンリネス蒸留所を買い取りました。そんな土台もあり、アレクサンダーが25歳の時にクライゲラヒー村の父親の土地を買い取り、1890年にホワイトホースのピーターマッキーと共にクライゲラヒー蒸留所を建設。その7年後にオルトモア蒸留所も建設。この二つの蒸留所は共に建築家のチャールズ・ドイグ氏に設計を依頼しました。この当時トミー・デュワーのブレンドを甚く気に入っていたアレクサンダーは、原酒をデュワーズに向けて造っていったみたいですね。
1898年にはさらにベンロマック蒸留所とダラス・デュー蒸留所(現在消滅)の建設にも携わります。
ベンリネス蒸留所の運営もしていたので合計5つの蒸留所を所有していました。
オルトモア蒸留所は1923年にジョン・デュワーアンドサンズ社に売却したみたいですね。
 
ちなみに建築家チャールズ・ドイグは56もの蒸留所の建築に携わり、ハイランドパーク、ラフロイグ、タリスカー、アードベッグ、カリラなど有名蒸留所はほとんど彼の手によるものです。
 
 
 
 
■ オルトモア12年について
 
オルトモア12年はスペイサイド地区のフォーギーモスという、
ゲール語で「霧が深い湿地」という場所に建てられたオルトモア蒸留所にて生産されています。
この蒸留所を所有しているのはジョンデュワーズ&サンズ社で、
ブレンデットウイスキーで有名な「デュワーズ」の親元になりますかね。
オルトモア蒸留所を含めると5ヶ所、アバフェルディ、クライゲラキ、ロイヤルブラックラ、デヴェロンを所有しています。
全部マニアックな蒸留所なんですね~。
しかしなんとそこは天下のデュワーズ。
この5か所の各蒸留所の年間生産量は300万~400万リットルに及びます。
合算すると2000万リットルになるでしょうかね。
 
 
 
■ テイスティングノート
 
オルトモア12年の公式テイスティングノートは
 
香り:フレッシュでかすかに感じられるスモーキーさ
味わい:華やかでスパイシーさがある複雑な味わい
余韻:繊細でドライ感のある深い余韻
 
とのことですが、自分の経験値ではスモーキーさは感じることは出来ませんでしたが、あとはなんとなく合ってる感じがします。飲んでみて「ん?」と感じてしまったので自分としては感動は全くありませんでした。
これはリベンジしてみたいです。
 
もしかしたら他の4蒸留所の味わいもこんな感じなのかなと邪推してしましますが、
ユーチューブでたまーに見るシズタニエンさんによると、クライゲラキ13年は美味しいって言ってましたね。
これは飲んでみたいですね。
 

 

 

 



■  リテイスティング 2023/02/11


香り立ちは白い杉材のようなドライ感。それに続くバーボン樽とハチミツの甘み。

エグミなく全体的にドライでほんのり熟成したアルコールに甘みが乗ります。


デュアーズのドライな香りはオルトモアが主ではないかなと思える部分ですね。


味わいはハチミツ水。薄く軽やかな甘み。

舌触りのテクスチャはさらさらしています。

序盤に甘み、中盤ごくりと飛ばして、終盤で樽の苦味、若干リコリス味、フェンネルのようなさっぱりした香草スパイス感でフィニッシュします。



■  終わりに


再度テイスティングをしましたが、特徴がさほどなく所見のテイスティング通りの評価かなと思いました。

しかし日本の新興メーカーに比べるとエグミや嫌味がないブレンディングではあるので、比べようもないくらい安定した味わいだなとは思います。