脂肪吸引によって、おこってはならない事故が発生しました。
司法解剖の結果、腸管に穴があいているとのことでした。
死因は不詳ということでしたが、おそらく腸管損傷が起因の腹膜炎を発症し、敗血症による多臓器不全が死因ではないかと考えます。
推察するに、カニューレの皮下脂肪層への角度が腹膜下に達するものであったのでしょうか?
通常、皮膚に対して平行か、筋肉上までを上限にカニューレを挿入するため、腸管の損傷は起こりません。
しかしながら、医師側が、『こうした事故は起こり得ない』とタカをくくった対応でいると、いつかは、誰にでも起こるものであります。それは脂肪の状態によっては、カニューレの角度が知らず知らずに深くなってしまう体型の方がいるためです。このことは、私が常に気を付けている点です。
脂肪吸引を考えている方に、私から言えることは、診察時に、良いことだけでなく、リスクも説明する医師であれば、おそらく、こうした事故のような想定をしながら、それを起こさないような施術をおこなっているということです。
さらに、ご自身が知識をもち、納得して施術を受けることを改めて、確認することをお勧めいたします。美容医療はあくまでも医療であり、コンビニエンスストアではありません。行けば、説明もほどほどに、すぐに施術の手続きが始まるのは異常です。ご注意!
こうした事故が二度と起こらないように、私も、十分な配慮とさらなる向上心を持つ決意です。