突然懐かしい古い古いギターアンプに場末のジャンク屋で出会った!

それも長い間なんとなく探していた小さなアンプに!

感動のあまりに誰かに言いたくて言いたくて仕方がないのだが適当な相手がいないのでワザワザここにブログを開設して書く。

 

3千円で買ってきたFender Sidekick 10 Deluxe

 

 

まるでタイムリープしてきたように綺麗すぎてとても80年代前半の製品とは思えない。

このシリーズのサランネットは黄褐色っぽく変色してしまう個体が多いが

フロントパネル、ノブ等と共に原状を保っているしハンドルの金具やジャック等の金属類も

スピーカーユニットやリヴァーブタンクまで曇りなくピカピカで底面にも埃ひとつない。

使った形跡がまるでないのでなんだか勿体なくて使う気がしない!

 

今までの長い長い期間通電していないのだとすると現状では作動せず使えないのでは?と思ったがレスポールと電源を入れたらあっさりウォームなクリーンサウンドが飛び出した!

入力のVolumeをフルまで上げてオーヴァードライヴさせても何処にもガリなくクリーンでも歪ませても今時のモダンなアンプでは出せない少しユルめなイイ音がしてトーンコントロールの各帯域も使いやすくMasterを上げてもなかなか飽和せず驚くほど音量が上がる!

Reverbを入れるとビチョビチョウエットなバネのかかり方がノイズと相俟って音に深みがでる感じ。

 

今までに所有した小型のフェンダーアンプと比較するとBlues Jrより軽く明るい音色で赤ノブのChamp 12の方が近い雰囲気。

私は新しい物好きだがDyna-TouchシリーズとかFrontmanなどの米フェンダー製のドンシャリ気味のソリッドステートと比べてもSideKickのf 特のナローレンジ感は好きだ。

現在のギターアンプの音色としても全然イケてると思う。

 

実は35年前に全く同じSidekick 10 Deluxeを買っていて今も部屋にある。

当時16歳の自分にとっては高額なはじめて買ったギターアンプだったがあまりにも気に入りすぎて愛しすぎて欲望をぶつけすぎて長い年月の間にあちこち改造してみたりノーマルに戻したり感電したり弄り回して連れ回して弾きまくった挙句ズタボロになってしまった。

 

 

レリック仕様では済まない、婦人の所有物とはとても思えない凄味が滲み出てしまっているが弾いてみると意外にも今日買ってきた方とあまり変わらない音が出ている。

Still my guitar amp gently weeps!

これを機に内部基板、外装共にちゃんとオーバーホールしようと思う。

 

それにしても不思議。

今日やって来たSidekick 10 Deluxeはどんな御主人にどんなふうに幽閉されていたんだろう?

安価な国産ソリッドステートアンプを30余年間新品の様なバリモン状態で保存してそのまま手放すなんて・・・・謎。

 

 

愛し方は十人十色。

Made in 宇都宮 ELK(エルク電子)製。

 

もう一つこのアンプと同じ位好きなアンプがあるのだがそちらも話せる相手がいないのでまた今度!!