初めて本の感想を書きたいと思います。
そして記念すべき第一冊目は、BL要素を含む小説になります。
苦手な方は、閲覧をご遠慮下さいますよう願います。
今日、紹介するのは
『少年×忍者 その恋、プライスレス』
作:岡野麻里安 コバルト文庫からの出版されている小説です。
今回紹介する作品は、少年×忍者の二作目になります。
主人公の佐鳥直耶は高校生、そして現代に生きる伊賀忍者。
父は伊賀忍びの頭領であるにも関わらず
忍びとして重要な「星」と呼ばれる巻物を持たないことから
仲間の忍びから「無印王子」と馬鹿にされることも、しばしば。
その上、術を使うにはアニメの魔女っ子スティックが必需品。
前作で直耶の付き人となり、下忍に降格された結城不二彦は
直耶と違って実力派の忍である。
初めての直耶の任務は、不二彦と組んで瑠王という少年を京都まで
護衛すること。
ところが、瑠王の持つ特殊な「星」のせいで二人はトラブル続きに。
その上、瑠王は不二彦をやたらと気に入っていて・・・。
と言う、次期頭領候補の生意気チビっ子高校生と
冷静で妙な色気のある大学生の不二彦のドタバタ忍者ラブコメディ。
直耶の兄で超絶ブラコンの正貴、意地悪で色気のある不二彦など
キャラクターが濃くて面白いです。
お話しはかなりギャグ色が強い、まるマシリーズのような感じで
R18シーンなどは一切なく、BL初心者の方にもオススメです。
逆にR18シーン満載の大人なBL小説がお好きな方には
かなり物足りないというか甘酸っぱいお話しだと思います。
僕はこの頃は大人なBL小説ばかり読んでいたので
少々物足りなく感じてしまいました。
設定として多少無理があるのでは・・・と思う部分もありますし
小説として考えると、内容はかなり軽い作品ですが
それはそれですっ飛ばして読めば充分楽しめる作品だと思います。
ウブで恋愛に対する免疫が本当に低い直耶が
クールで色気ある不二彦の一挙一動に翻弄されて
ドタバタ、そしてアタフタしているところが可愛いです。
本作で二人の関係に進展が見られるようなので
次回作(あとがきには未定と書かれていましたが)に期待したいです。
興味を持たれた方は探して読んでみてはいかがでしょうか?