WOLVERHAMPTON WANDERERS
VS
WEST BROMWICH ALBION
2021年1月16日21時30分キックオフ
TEAM NEWS
WOLVES(14位)
・アダマ・トラオレとオーウェン・オタソウィーが復帰する公算が高いものの、依然としてダニエル・ポデンス、ラウル・ヒメネス、ジョニー・オットー、ウィリー・ボリーは欠場予定。
・膝をひねったように見えたペドロ・ネトの容態も心配だが、今のところ怪我の情報はなし。
・現在のウルブズのメンバーで、ブラックカントリーダービーを経験している選手はゼロ人。アルビオンと対戦した経験がある選手も、コナー・コーディ(リバプール)、ジョン・ラディ(ノリッチ)とモーガン・ギブス-ホワイト(ウルブズU23)のみ。
・ここ5試合でわずか勝ち点2にとどまっている。
・ヒメネスを失ってからの8試合でわずか1勝。
・11試合連続失点はトップリーグでは初めて。
ALBION(19位)
・新加入のロブ・スノッグラスがデビューする可能性が高いが、コナー・ギャラガーは出場停止により欠場。コナー・タウンゼントとカーラン・グラントも負傷による欠場が見込まれる。
・アルビオンの下部組織出身のMFロメイン・ソウヤーズはこの試合を心待ちにしている事だろう。彼はジェイク・リバモアとともに先発することが予想されている。
・アラダイスが監督に就任後の5試合で未勝利。(2分3敗)
・アラダイスは監督としてのウルブズ戦が8試合6勝2分で無敗。
・ここ14試合でわずか6ゴール。
HEAD TO HEAD
2007/11/25 アルビオン 0-0 ウルブズ
2008/04/15 ウルブズ 0-1 アルビオン
2011/02/20 アルビオン 1-1 ウルブズ
2011/05/08 ウルブズ 3-1 アルビオン
2011/10/16 アルビオン 2-0 ウルブズ
2012/02/12 ウルブズ 1-5 アルビオン (編集済)
ウルブズ対アルビオンのブラックカントリーダービーは、140年以上の初対戦を皮切りに、これが公式戦通算161度目の対戦となる。
ウルブズは最初から数えて8度の対戦で6勝していたが、ここ20年はわずか3勝にとどまる一方、アルビオンは同時期に9度勝利している。
前回対戦は2021年の2月で、実に8年と11か月の間が空いたのは、戦時中を除いてこれが最長。
1900年代以降、観客動員数は一度も10000人を下回ったことがなかったブラックカントリーダービーだが、COVID-19の影響により、今回初めて無観客での開催となる。
両クラブが全盛期を迎えていた1950年代、それぞれは幾度となくトップリーグで対戦した。当時はモリニューでもホーソンズでも60000人を超える観客が押し寄せていた。中でも1954年のモリニューで開催されたチャリティー・シールドでは、リーグ王者のウルブズとFAカップ王者のアルビオンが相まみえ、激闘の末、4-4でのドローとなりトロフィーは分けられた。
ヌーノがウルブズの監督に就任してから4年目にして初めて、彼はダービーを経験することとなる。彼がウルブズをチャンピオンシップ王者に導いた17/18シーズン、アルビオンはプレミアリーグから降格し、両者はディビジョンを入れ替える形となった。
それから2年半後、アルビオンはトップリーグに返り咲き、ブラックカントリーのうちオールドゴールドの部分を知り尽くす人物を監督に据えて、この試合に臨むこととなった。新監督のサム・アラダイスは、ちょうどウォルヴァーハンプトンとウェストブロムウィッチの間にあるダッドリーという地域で生まれ育ち、1950年代のウルブズの黄金期を目撃している。
アラダイスは、ウルブズ戦8戦無敗という肩書を背負い、かつて愛したクラブとの対戦を心待ちにしている事であろう。
前哨戦となった1か月前のPL2の試合では、ウルブズU23がアルビオンU23を逆転で下している。
ヌーノ・エスピリート・サント
”この4年間で多くの選手がこの試合の重要性を理解している。パンデミック以前は、街中で声をかけてくるサポーターのほとんどがダービーのことを話題にしていたからだ。
ウルブズの監督として初めてこの地を訪れた時、空港から案内してくれたタクシーの運転手が、このダービーのことを話してくれた。彼は私が乗車し、荷物を積み終えると開口一番、ダービーに勝てさえすれば、他のことは気にしないと言い放ったんだ。クラブにいるすべての人間は今日の試合がどのような意味を持っているのかを理解している。
プレミアリーグの舞台でしのぎを削るライバルがこれほどの距離に存在しているということは、地域にとってもよいことだろう。このダービーをさらに盛り上げてくれるはずのサポーターたちがスラ自亜夢にいないのは非常に残念なことだ。
この試合には絶対に勝たなければならない。前の試合の結果から見てもそうだし、相手が地元の仇敵であるということもそうだ。サポーターたちや、何より私たち自身のためにも勝利が必要だ。
これがホーム3連戦の3試合目だが、たとえサポーターがいなくても、モリニューはモリニューだ。ホームの利は生かさなくてはならない。
モリニューは難攻不落でなくてはならない。対戦相手が不自由に感じる場所でなくては。その威圧感を取り戻すことは、私たちにとって非常に大きい。
サポーターたちの存在は最も大きい要素だ。スタジアムの雰囲気だけではない。ホームでもアウェイでも、スタジアムに到着した時に300人のサポーターが出迎えてくれることで、選手たちは気合が入る。
街中ですれ違うだけでも、頑張れと背中を押してくれる。素晴らしい結果を残せば感謝もしてくれる。降サポーターはフットボールのすべてだ。買い物中にサポーターにあっても、写真やサインをしてあげられないのはとてもつらいことだ。
重要な試合ではあるが、歴史に名を残すことは考えていない。それは重大な間違いを起こしかねない。私たちは、この試合でどう戦うか、どうプレーするかに集中している。
私たちにとって最も重要なのはチームで、その次に個人だ。それが私たちの信念で、それは選手やコーチ、スタッフらみんなが共有している。
選手A v 選手B の構図ではよい試合は生まれない。フットボールはチームスポーツだ。そのうえで、個人の才能が違いを生み出すんだ。”
コナー・コーディ
”この試合はただ転がり込んできたものではない。私たちはこの試合を何年も待ち続けていた。このクラブに来たなら、一度はプレーしてみたいと思う試合だ。チームメイトたちもこの試合の重要性を理解している。何としてもよいプレーを見せたい。無人のスタジアムで戦わなければならないことだけが心残りだが、試合自体は心待ちにしている。
このチームのすべての選手が、フットボールを愛している。私たちは全員を小さなころからそれぞれの好きなクラブを応援して育ってきた。そして、それぞれのローカルダービーを目撃してきた。だから、ダービーマッチの重要性は全員の知るところだ。それはブラックカントリーダービーにおいても変わらない。
私たちは全員がこの試合を楽しみにしている。私は特にそうだ。5年前にこのクラブに加入した時からずっと、このダービーを経験したくてたまらなかった。その機会がようやく来たんだ。ウルブズサポーターがモリニューにいないことだけが残念な点だ。
サポーターにとって、この試合がどれだけのものなのかは理解している。私たちはみんなフットボールのファンだから、その気持ちは痛いほどわかる。私たち選手個人だけではない。このクラブにかかわるすべての人間が同じ思いだ。
このような試合をしばらく味わっていなかったから、楽しみだ。重要性はわかっているが、冷静に戦う必要もある。”
ネルソン・セメド
”アルビオンはタフな時間を過ごしているが、イングランドでの試合は予測できない。だから私たちは、全力を尽くさなければならない。私たちに何ができるかを考え、勝つことに集中するんだ。
彼らは多くのゴールを許して負けることもあれば、強豪相手に勝ち点を得ることもある。しかし、それよりも大事なのは私たち自身だ。
私たちが成熟させなければいけない部分、ゴールの奪い方と守備の仕方を考えなければならない。
それらが上手くできれば、私たちは試合に勝てるだろう。ホームでの試合である点もプラスに働くだろう。”
----------------
9年ぶりに訪れた雪辱の機会。この試合に勝利して、過去を清算して初めて、私たちは前に進めます。
あの日のミックの言葉・・・ あれから始まったウルブズの転落・・・
それでも這い上がって、資本と人脈を駆使してここまでのし上がってきましたが、やはり仇敵を討ち果たしてこそ、ウルブズは覇を唱えられる。そう思わずにはいられません。
リーグの順位表など関係ありません。連なる怪我人やエースの不在など言い訳になりません。
求められているのはただ一つ、勝利のみ。
勝つんだ。
勝って、その先に進もう。
UP THE WOLVES.


