ちょっと今回長いです。すみません。
今朝方、書いた「医師の言葉で傷つけられた」と訴えた患者の判決(以下)。
http://ameblo.jp/cattact2011/entry-11059434499.html#main
もう少し、読売新聞で詳細な情報が書いてありましたので、最後に転載します
(読んでいただくとわかりますが、産業医ってのがポイントかもしれません)。
それとは別に。
結構、珍しい判決だなーと思っていて。
この裁判官ってどんな人?と調べたら。
毎日新聞の2006年12月17日の報道で、以下のような判決を出している方でした。
ーーーーーーーーーーーーー以下転載ーーーーーーーーーーーー
線維筋痛症 :交通事故に起因、地裁 が初判断-山口・岩国 支部、今年10月に
交通事故後に全身が痛むようになり、
「線維筋痛(せんいきんつう)症」と診断された男性(51)が
「事故が原因だ」として、加害者らを相手取って
「一応の因果関係が認められる」と528万円余の支払いを命じたことが分かった。
患者団体などによると、
事故との因果関係を認めた判決 が明らかになったのは初めて。判決 は1審で確定した。【渡辺暖】
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー転載はここまで
記事の本文もあったのですが、長くなるので、リードだけ掲載しました。
控訴せず528万円の支払いが確定した、ってかなり珍しいかも。
医療裁判って、なかなか患者側が勝訴するのは難しいと聞きますが
(カルテは医師の手元にあるし、患者が因果関係を立証するのが困難)、
医療訴訟をするなら、この裁判官に運よくあたれば(^^;)勝てるかも~
(今は大阪地裁にいらっしゃいますですよん)。
なんだか、庶民の味方!ってかんじ。
ぜひとも、出世して最高裁でこーゆー判決出して欲しいです!
ーーーーーーーーーーーーちなみに、今朝方の詳細は以下(読売新聞)-----
「休職職員に「甘えだ」産業医に賠償命令 大阪地裁
自律神経失調症で休職中、
産業医に「病気でなく甘えだ」などと言われ病状が悪化したとして、
奈良県に住む40歳代の団体職員の男性が、
当時の産業医に530万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が25日、大阪地裁であった。
寺元義人裁判官は「安易な激励や、圧迫的、突き放すような言動は
病状を悪化させる危険性が高く避けるべきで、
産業医としての注意義務に違反した」と述べ、元産業医に慰謝料など60万円の支払いを命じた。
判決によると、男性は2008年6月から同失調症で休職。
治療で復職のめどが立った後の同年11月、産業医との面談で、
「病気やない、甘えなんや」「生きてても面白くないやろ」「薬を飲まずに頑張れ」などと言われ、
病状が悪化。復職の予定が約3か月遅れた。
この産業医は内科が専門で、裁判で「励ましの言葉をかけることはあったが、
詰問や人格を否定するような発言はしていない」と主張。
判決で寺元裁判官は「産業医は心の健康への目配りを通じて
労働者の健康管理を行うことも職務だ」と指摘。
同失調症を「うつ病などとの関連性が考えられる」とし、慎重な言動の必要性に言及した。
この産業医は昨年3月、団体での勤務を辞めたという。