先日から、このブログに検索してたどりつく方は

「トラムセット」という言葉で来られたのがほとんどになっています。


処方される方が増えている、あるいはご自分でも興味があると

思われている方が多いのでしょうね。


私もここ数日、

オピオイド(トラムセットのようなアヘンが含まれる薬)系の薬剤(シップ)を

使用するか、ずっと考えていました。


そして

昨日、お世話になっているブロ友さんから目が覚めるコメントをいただき、

改めて

「自分自身の治療は自分で考える、医師はその補助をするに過ぎない」ということを

認識しました。


そして、今日。

実際に、オピオイドを使っている別のブロ友さんから、

処方されている状況について書いたメッセージがきました。


ご本人の了解を得て、こちらに転載します。

この方のブログはこちら。

http://ameblo.jp/mikanmika--n/


ーーーーーいただいたメール本文そのまま

(ところどころ、わかりやすいように、私が注をいれています)ーーーーーーーーーーーー


私の場合は、ペインクリニック認定医師からしか、処方はしてもらえませんでした。
今の主治医にお世話になる前に、個人病院のペインクリニックに通ってたんですが、リリカが限界だと言われて、リンコデも出してはもらえなかったです。
(注:リンコデとはリン酸コデインでオピオイドの一種。弱いので比較的簡単に出してもらえます。

ただ、アヘン系なので当然、依存などのリスクはあります。なお、私は過去に2週間分、「咳止めに使われているし

たいしたことない薬だから」と処方された経験があります。)


今の主治医にかかったのが4月で、そこでドラッグチャレンジテストをしました。
五種類の薬を1日一種類点滴して、痛みの状態をペインスコアで測ってどの薬が効くか調べたところ、二種類の薬が私には効果があり、その1つがモルヒネでした。

(注:ドラッグチャレンジテストは、オピオイド系などの薬を処方する際に

行われているもの。リスクとベネフィットを事前にチェックするものです。

ガン性疼痛患者に対して行われていますが、非ガン性疼痛に対してのオピオイドの適用が

最近なので、こういったことをきちんと行っている医師がどのくらいいるのかは、

不明です。もちろん、オピオイドのレベルにも強から弱までいろいろあるので、

強いものを処方する場合はしているとは思われ=思いたいですが、いや弱であっても

してほしいですよね)


モルヒネにヒットしても、

オピオイド系の薬をもらえたのは、

リンコデまではドラッグチャレンジテストを終えてからの三回目の受診で。
(注:モルヒネと聞くと、通常驚かれるかもしれませんが

オピオイドのなかでも量を調整して医師が最善の注意を払って使えば

副作用を最小限に抑え、リスクもほとんどない場合があるようです。

ですから、テストでヒットすればモルヒネが最初に処方されることは珍しくないようです)


デュロテップパッチは、それから数回の受診でした。
それまでに、痛みに対しての毎日の記録や、自分の日々の目標を書いたり、きちんと処方通りに服薬しているか、そして、主治医に対してどう思うか、私自身が主治医を信頼しているかとか、一回の受診で一時間くらいいろいろな話を主治医としました。
(注:デュロテップパッチとは、オピオイド系のシップ薬。この処方を受けるには、

非オピオイド系の鎮痛剤あるいは

弱オピオイドが効かないことという条件があります。弱オピオイドが効かない場合は

薬剤の変更のみに対応しているようです)


そして、パッチを処方されてからも、日々の記録や主治医との話は続いて行き、

薬の調整も何度もしています。


また、主治医直通の電話もあり、

私や先生の都合で受診間隔が空いた時やパッチを増量したり、

新たにモルヒネが追加された際には、夜中でも電話を繋げるか、

代診の先生にでも、薬の効果や副作用が出た時の対処とか聞いたり出来る状況でした。

実際に、呼吸困難が出たりした時は対処を教えてもらったり、

逆に指示通りに飲んでも痛くてトイレにも行けない時は、

電話で増量していいとの指示をいただいたりしていました。

(注:オピオイドの副作用に呼吸困難が挙げられています。ひどいときには命に関わることがあるようです。

ですから、この方のかかっている医師はこのようなきちんとした対応をされているのでしょう。

たぶん、オピオイドで治療されている方の多くがこのような対応を受けていると

思われますが、なかには短期的な治療の場合など、そうでもない例もあるようです)


先生が初めて受診した時に私に一番に言った言葉は、信頼関係を築いていきたいということでした。

そして、オピオイドを処方する時には、信頼関係がなかったら、処方は出来なかったよと言っていました。


慢性疼痛で、オピオイドを違法に使ったりする事件があったりするみたいです。
だから、医師は慎重に処方するみたいです。
トラムセットも、私が既にオピオイドをのんでいて、

それもきちんと指示通りに服薬していたから、2週間以上出したとのことでした。

やはり、危険なお薬だから、医師も慎重になるみたいです。
だから、信頼関係を築きながら、様々な方面から患者を観察していたみたいですね。
でも、色々な人のブログを見ると、簡単に処方してもらえた人もいるみたいで、、。
様々なのかな。

でも、デュロテップを処方する時は、先生と私の署名が書いてある紙を薬局に提出しないと、もらえません。
そういうことから、本当に、危険なお薬なんだと分かりますね。

(注:このパッチの処方を受けるには、この方が言われているように、書類が必要な決まりになっています)

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いただいたメールを何度も読み返し、じっくり考えました。


私の場合、トラムセットにしろ、オピオイドのシップにしろ、

まずオピオイドに詳しい医師を探すことが先だという

結論に達しました。


トラムセットは、アセトアミノフェンが混合されているので

オピオイドに詳しくない医師でも

処方しやすいのかもしれません。


でも、やはりリスクはあります。

これまであまりオピオイドを

使ったことがなければ医師はどの程度、どの対応を知っているのでしょうか。


オピオイド系の薬は、抗うつ薬や抗てんかん薬の薬のように

もらってただ飲む、というだけではすまないものがある気がしてきました。

もし、私が本気でオピオイドの可能性にかけてみたいと思ったら

まずは、ペインを専門とするしっかりとした医師を探すこと。

私にはそれが必要のようです。


メールをくれた方が書かれているように

医師が一緒に考えてくれる、ということが大前提と気づきました。


オピオイド系の薬については、いろいろ調べたので

またアップしたいと思います。