今回は、あくまでも私の個人的な意見です。

なので、批判や意見の押し付けをしているわけではないことをご了承ください。


つい先日、ガン以外の疼痛に対して、使用が認められたばかりの「トラムセット」。

今日、処方された患者さんからメールが来ました。


この方によると、

「とりあえず1錠飲んでみたけど、何の変化もない」とのこと。

副作用がなくて、よかったです。


この方は、リリカとサインバルタで日常生活は問題なく(おふとんを干す、庭仕事をする、などの家事は

問題ないレベル)されていらっしゃいます。

詳細は聞いていませんが、今回、これらの薬に追加されたようです。


医師にとっても「初めて処方する人」になったとのことでした。


皆さんちらほら名前をお聞きになったことがあるかと思います「トラムセット」。

簡単に素人=私が中身を解説すると。


1錠の中に

・トラマドール塩酸塩37.5mg

・アセトアミノフェン325mg


が混ざっています。


アセトアミノフェンは、抗炎症薬として広く使われています。

市販薬のノーシンなどに配合されており、たぶん慢性疼痛をお持ちの方なら

病になった早い段階で一度は処方されているかと思います。


さて、問題はもう一つのほう。

トラマドール

です。


これは、オピオイドといわれる麻薬(アヘン系)の仲間になります。


これまで、この薬は、ガン性疼痛にしか適用がありませんでした。


今回、歯を抜いたあとや、慢性疼痛にも処方されることになりました。


このため、現在、かかっている医師から

私にもいずれ処方の話しが出てくる可能性はあります。


しかし、私は今のところ、断るつもりでいます。


理由として


1)一度、オピオイドの仲間である

・リン酸コデイン

を飲み、吐き気と嘔吐でひどいめにあったこと。


2)今は、室内でも少しだけでも動けるため

麻薬系を使うことに抵抗があること。


が挙げられます。


1年のうち、数ヶ月は寝たきりになる私です。

そうなると、人生まっくら、お先まっくら。な気持ちが長く続きます。


きっとそんなときこそ、必要な薬のような気がしますが

今年は、ありがたいことに、まだそのようなときはやってきません。


以前、私が唯一信頼をおいていた医師も、オピオイド系の薬には

反対していました。

別の病院から処方された「リン酸コデイン」について、話したところ

「死にたいくらいつらいときなら仕方ないけど、できれば飲まないほうがいい」と

言われました。


どの医師のどの言葉を信じるか。そして、自分の体の将来をどう考えるか。


もちろん、痛みのレベルは人それぞれ。

そんなに恐ろしい薬であれば、販売はされないでしょう。

当然ながら、製薬会社は、副作用はほとんどない、というスタンスです。


しかし、医師には、副作用に注意して処方することが呼びかけられています。

臨床試験では、約8割に副作用が報告されています。

悪心が4割、嘔吐が2割5分、便秘が約2割、めまい2割弱。

このほか、もちろん依存や中毒、ショックなど重篤なものもあります。


薬には副作用がつきものなので、あまりよくない情報を入れる必要はありません。

飲む、飲みたいと思っていらっしゃるような方には、それらを上回る効果が期待できる場合もあるでしょう。


薬を飲むか飲まないか、決めるのは自分です。


そして、今の状態であれば、まだ飲むべきときではない、

今は私には必要はない、と思うトラムセットです。