長年、痛みを抱えて生活していると、

だんだん「あ、こんな感じの痛みには、カイロを貼ろう」とか、

「あ、これは抗炎症薬を飲んで冷やしたほうがいいな」とか

「シップを貼ろう」とか、

なんとなく、

温めるべきか冷やすべきかの感覚がわかってきます。


これは、本当に自分にしかわからない感覚です。

同じ場所が痛むにしても、ビミョウに痛みの感覚が異なっているので

「温」か「冷」の判断ができるようになりました。

しかし、この感覚がわかるようになるまで、かなりの年数をつかいました。


けれども、やはりまだまだ修行が足りません。

対処が間違っていて、痛みが増すこともあります。


とくに、今の時期が一番難しいです。


それはエアコンがあるから。


普段、ほとんど外に出られない私ですが、

たまに調子がよければ徒歩5分くらいのスーパーへ行くこともあります。

そんなときは、荷物はもてないので、カートに入れて配達してもらいます。

買い物からスーパーをあとにするまで、この間、10分くらい。


スーパーの中、エアコンでとっても冷えます。


生鮮食料品のための冷蔵庫もがんがんに

冷えています。

とくに野菜類、魚類、肉類のところを通るときには

近くに行く前からカゴに入れるものを決めて、

冷蔵庫の前の

滞在は、1分以内で終えるようにしています。


肉パックをつかんでダッシューー(走れないけど気持ちだけ)です。


しかし、それでも家に帰ってくると、

急激な痛みが襲ってくることがあるんですよね。


時代劇で若い女子(いや、町娘)が「急にさしこみが~」といってうずくまっていますが、

あんな感じです。本当に痛くて動けなくなります。


ここで、とっても悩みます。


痛みの原因は、「冷えた」からだと明確にわかります。

ですから、まずは温める。カイロを貼る。こたつに入る。

しかし、それでも痛みは減りません。そのうち、動けなくなってきます。


抗不安薬をやや大目に飲んで、固まった筋肉を柔らかくするようにもします。


でもダメ。痛みはどんどん増えてくる。

うーん、ここで寝たきりになるわけにはいかない。誰もいないから餓死してしまうやんけ。


一晩寝ても、さらに苦しい。痛みが強くなるばかり。


ここで、えーい。いいや、やってみよう、と思って体を冷やす抗炎症薬やシップを貼ってみます。


すると、なぜか、ラクになってくる。


うーん、不思議だ。

冷えたのが原因の痛みなのに、なぜ体を冷やす薬や方法が

痛みを減らすのか。


かといって、いつもこの方法でうまくいくというわけではありません。

うまくいったからといって、次に、最初に冷やす方法をとると、

痛い痛いいたーーい。ということもあります。


今年は、節電でエアコンがだいぶゆるくなっています。

ほとんど家にいるので、気温33度でも、扇風機だけで過ごしているので

まあ、上記のようなことはめったにはないです。


それでも、たまに来るエアコンの冷気を原因とした痛み。

これへの対策は、何年たっても、本当にわかりません。


「冷やすべきかあたためるべきかーそれが問題だ」。