鍼のメーカー、セイリンという会社が販売している円皮鍼、「バイオネックス」。
一部のドラッグストアでは、一般向けに販売しています。
円皮鍼とは、小さいシール状の真ん中に細くて短い鍼が
貼り付けてあるものです。自分で痛いところに貼って、痛みを
和らげるのが目的です。
私は、仙骨に痛みが来ると、もうどうしようもない状態になります。
ただの痛みではなく、不眠やトイレの近さ、不安感、吐き気、ひどいときには
希死念慮が生じることがあります。寝たきりの原因もすべてここからです。
他の体の部分の
痛みでは全くおきないことがおきてしまいます。
必ずしも円皮鍼で効くわけではないのですが、円皮鍼を
仙骨の最も痛い場所にわずかにずらして何枚も貼り、
指でしばらく押します。すると、
8割がた、仙骨から痛みは別の場所に移動します。
痛みの行き先は、肩甲骨であったり、ふくらはぎであったり、
頭痛であったり。
こうなると、ほっとします。
やりきれない不快感、不眠、不安などから開放されますから。
痛みの移動先では、単なる痛みだけになります。
刺すようなものから
じわじわした感覚のものになります。仙骨より、痛みレベルは
ずっと高いのですが、腰の中心から痛みがずれるので、
動きやすくなります。
仙骨からたとえようもない、不快感がなくなれば、それでいいので
キモチとしては、「ラッキー、痛みが強くなってきた」という感じでしょうか。
円皮鍼は、はりっぱなしにしておくと、
かぶれやすいので、せいぜいで一日が限界です。
それでも、痛みの質を見極め、それによって自分なりの異なる対処方法をたくさん
作っておくことが、治らないこの病気の中で、少しでもラクにするためには、
必要な気がします。
引き出しの多さが、生きやすさを決めているような印象です。
自分は、まだまだ引き出しの数は少ないので、これからも自分の方法を探していきたいです。