やっと、書く事ができました。
S市の劣悪な環境には、
10数匹の妊娠した猫がいました。
早期のTNRを進める必要があり、
餌やりさんからの情報が確かかどうか、、、
でも、一度捕獲してしまったら、二度と捕獲器に入る可能性は低く、
討議の結果、手術をしました。
でも、、、子猫は生まれていて、、、
それぞれのママは、立派に育てていました。
*手術前、最初に会った時のマリアです。
第1組のベガ、ベア、アメリ、シャールのママは、
子猫を保護してから、1週間後、フェンスのあたりで、
口から血を流して、横たわっていて、
F親娘さんが、来た時には、体温はあったものの、
すでに息絶えていたそうです。
餌やりさんいわく、
トラックや車の往来が激しく、
きっと、車に当たったのだろうと、、、
この環境では、よくある事故ケースらしいのです。
マリアは、
餌やりさんが子猫の時からのお気に入りで、
可愛がっていた子の一匹でした。
人懐っこく、慣れていたそうです。
すぐに、
Fさんから、「うちの保護猫として埋葬したい」と申し出があり、
そして、ワタシに「名前を付けてください」と。
悩むこともなく、
「マリア」とい名が浮かび、
Fさんは、この名前に涙がでた、とお話しくださいました。
私たちに子猫を託して、不意の事故で、母猫は逝ってしまいました。
Fさん宅のバラ園に伺う目的のひとつには、マリアちゃんのお参りがありました。
高台から、大阪湾も見え、子猫たちを見守っています。
これは、埋葬時の画像です(Fさんより)
うちにいたベガとベアにも
子育て上手な立派なマリアの死を伝えました。
ベガとベアは2匹で、今週末にトライアルへ進みます。
歴代最速で、トライアルへ行ったシャールとアメリは、
素敵なおうちで、幸せに暮らしています。
奇跡の2匹ずつを2組。
子猫たちを、私たちに託して、虹の橋に行きました。
Fさんの保護猫として...
ベガとベア、
シャールとアメリ、
ママの分まで幸せになるんだよ。
そして、
マリア。
ありがとう。ありがとう。
TNRの現場には、それぞれの物語があります。
嬉しいことよりも悲しいことの方が、多いんだと思い知らされます。
外に猫がいない社会へ。