子どもは
親に褒めてもらいたい生き物。
どうやったら
お母さんは喜んでくれるかな?
そんなことを
小さな私はいつも考えていた。
ココロとカラダをゆるめる専門家
めいこです。
他の人よりも早く 、
他の人よりも上手に 、
他の人よりもたくさん。
そうすれば
褒めてもらえるはず。
認めてもらえるはず。
喜んでくれるはず。
と思っていたけれど
褒められるのはほんの一瞬で
1回できるようになると
できて当たり前と思われた。
そのことで
思い出すことがある。
私が小学校1年生くらいの時。
お母さんをびっくりさせたくて
1人でお風呂に入ることを思いついた。
当時はシャワーもなかったから、
お風呂のお湯を
風呂おけでくむのが
すごく大変で、
特に頭を洗うのが大変だった。
プルプルと腕を震わせながら
何とか洗い終えた時の
達成感はひとしおで
お風呂場から
お母さーん!!
来てー!!
と大声で母を呼んだ。
そして
見てみてー!!
自分で洗えたんだよ。
すごいでしょ!!
と誇らしげに母親に伝えた。
母は
1人でできたの!?すごいねー。
と笑顔で褒めてくれた。
それが
とってもとっても嬉しかった
でも次の瞬間の母の言葉に
私は耳を疑った。
これからは、もう1人でお風呂に入れるね。
そう言って母は
パタンとお風呂のドアを閉めて
台所に戻っていった。
私は1人呆然と
お風呂に立ちすくんでいた。
イヤだ!!お母さんと一緒に入るもん!!
お母さんと一緒がいいもん!!
そう駄々をこねれば
よかっただけなのに
あの頃の私はワガママを言わず、
言うことを聞いて
親の手を煩わせないことが
お母さんが喜ぶことだと思ってた。
カエル塾で
なかなか泣けなかった私が、
初めて号泣した言葉がある。
それは
ガマンばっかりさせてごめんね。
という言葉。
私は
ずっとガマンしてきた。
ずっとガマンさせてきた。
本当は、甘えたかった。
本当は、ワガママ言いたかった。
本当は、もっとこっちを見てほしかった。
本当は、お母さんを独り占めしたかった。
そんな思いを
グッとガマンして
「いい子」でいることを
選んだあの頃の私。
よくガマンしたね。
つらかったね。
さびしかったね。
でもあの時は
その選択肢しか知らなかったもんね。
そうするしかなかったもんね。
でも、大丈夫。
もうガマンしなくていいよ。
たくさん甘えていいよ。
いっぱい泣いていいよ。
いっぱい怒っていいよ。
イヤだっていっていいよ。
迷惑かけていいよ。
たくさんのガマンをしていた
あの頃の私に
「いいよ」のシャワーを
たくさんかけてあげよう。
親を喜ばせたくて
「いい子」という
他の誰かになろうと
頑張っていた
あの頃のあなたへ。
これからは
「自分」が喜ぶこと
「自分」が楽しいことだけ
ひたすらやっていこうね
そう、無邪気な
子どもみたいに