あれは確か
次男の4ヶ月検診のときのこと。


順番待ちで隣り合わせになった
お母さんに抱っこされてる赤ちゃんが
とても愛らしくて

「かわいいですね。」

って思わず声をかけたことがあった。



そのお母さんは
「ありがとうございます。」
って微笑んでくれたんだけど
その後こう言った。


「私、目が見えないんです。
   だから、娘をかわいいって言ってもらえて嬉しいです。」


なんと言葉を返したらいいものか
分からないまま
そのお母さんの検診の順番になり
それっきりになったことを
時折ふと思い出す。


愛するわが子の姿。
どれだけ一目見たいだろう。


愛するわが子の成長。
どれだけ一目見たいだろう。


わが子のいろんな表情を見て
シアワセな気持ちになれるのは
当たり前じゃない奇跡なんだと
私はそのお母さんに教えてもらった。
 

でもその奇跡もすぐ忘れて
ガミガミ口うるさくなったり
イライラしたり。


人間ってそんなもの。
忘れるからこうして思い出す。


だから忘れてもいいんだよ。



むにょーーん。
この子もまもなく4ヶ月検診。