私の母は、昔から原発反対の人だった。
チェルノブイリの子供たちを日本に招く活動に参加していたり、
原発の是非を問う国内ツアーに、小さい私を連れて参加したり。
そういう親の元に育つと、
意識するとせざるとにかかわらず、
原発の恐ろしさを身にしみている私が出来上がっていたりして。
そんな母親がずっと見たがっていたDVDを、
ようやくレンタルショップで見つけました。
- 東京原発 [DVD]/役所広司,段田安則,平田満
- ￥4,935
- Amazon.co.jp
2002年の映画ですが、
上映する映画館が見つからないなどの諸々の理由により、公開が2年遅れたそうです。
一流の役者が勢ぞろいにもかかわらず、
興行収入は惨憺たるものだったようで・・・
それもそのはず。
今でこそ、原発問題は毎日のように報道されているけれど、
10年前の自分を思い返してみれば、
わざわざ原発について関心なんて示さなかったもの・・・
それに公開にあたり、いろんな圧力がかかったことは間違いないだろうし。
しかしこの映画、
本当に内容がすごいっ
映画の中の賛成派と反対派のやりとりから、
今の「原発」についてすごく分かりやすく勉強させられるのはもちろんのこと、
（日本の電気が世界から見て一番高い理由とか、
原発に国家予算のほとんどが使われている理由とか、
プルサーマルに取り組まざるを得なかったしょうもない理由とか・・・）
「原発」という重いテーマを、
誰でも楽しめるパロディーで展開していて、普通に笑えちゃうんです。
いくつものドンデン返しがあって、
強いメッセージ性もあって、何度見てもおもしろい
うちの家族は、昨日1日だけで3回見ちゃったくらい(笑)
まるで、今回の福島原発事故を予言していたかのような映画で、
原発賛派も反対派も、よくわかんな～いって人も、
まさに今こそ見るべき映画だと思います
「東京に原発誘致が決まったら、あなたはどうしますか？」