いまから7年くらいまえに中古で手に入れたマシン。

価格は3万程だったかな?忘れた…

 

放置して置いたら、鍵盤部が下がりっぱなしになってしまい、演奏に支障が…

そこで、分解してみることにしました。

 

JP-8000は1997年にローランドから発売されたシンセサイザーで、アナログモデリングシンセの第一世代のマシンで、オシレーターに今までにない「Super Saw」とよばれる波形が搭載され、これは「トランス系の音楽」には欠かせないモノになったマシンです。

 

 

 

 

パネルはアナログを模しているのでカッコがいいのだけれど、自分にとっては「SuperSaw」以外は別にどうでもいいマシンというような感じ。むしろ故障を考えると。交換パーツが増えるのでコストがなー、う〜ん(@@)。

 

◎ミディシンセについて書くと、1981年にMIDIが誕生して90年代はじめの頃までは、各社競い合って色々なシンセサイザーが誕生していた時代でオシレータ(発振器)の部分に、今までの「鋸波」「正弦波」「矩形波」ないし「矩形〜正弦波」の三大要素しかなかったシンセサイザーにPCM(パルスコードモジュレーション、符号化変調技術)が追加され、音創りの幅がほぼ無限になった。

同時に、ヤマハのFM変調式もアナログ音と対象的な音色を特徴としていたので、ミュージシャンたちはこれらを組み合わせて全体の音創りをして行き、オリジナリティあふれる音色がたくさん生みだされていたのでした。

 

 

 

 

 

背面パネルをはずしてフレームからキーボードを外した画面。

 

カメラは、設計図がないので、分解する工程を記録するためのものです。リペアーチェレンジャーなら御用達アイテム。

組み立てる時の順番とか「あれれ?この配線はどっち側についてたっけか??」とか「このネジはとごだってけ?」って時に参考になります。

プラスネジで固定されているので、マッキントッシュ(あいつは、ルービックキューブだ!)を分解するのより遥かに楽だったよ(^o^)。

 

 

 

 

分解して、横にしたり斜めにしたり裏返したりして鍵盤が引っかかる原因を2時間位かけて究明した所、鍵盤の根元に塗ってあるグリスが硬化しているのが原因であるのがわかった。

最初は、滑るように塗ってあったものが裏目にでたらしい。このグリスの組成がわからないから取り敢えず手持ちの機械類が掃除できる界面活性剤を含まないアルコールを使い1鍵づつ外して綿棒とタオルでクリーニング。

 

 

そして組み立て。


 

はじめよりましになったけど、まだひっかかる。

 

 

そこで、荒療治。

もう一度分解して鍵盤の留具の穴をドライバーでグリグリして穴を少し大きくして、摩擦抵抗を低くする荒業を決行。

なんとか治りました。

 

 

 

/exit