67回目の終戦記念日。
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夏になると
心霊だ、肝試しだというけれど
そんなの季節なんか関係ないし
トンネルや病院や廃墟だけのことじゃない
太古の昔から人々は争って
そこかしこの野っぱらで
死んでたりするんだ
その野っぱらが年月が経つにつれ
山になり、川になり、埋め立てられ、
整備され、家が建ってたりするんだ
いくら現代人がカッコつけて
アスファルトの上を歩いてても
その数十メートル下には
誰かの死があったのさ
野ざらしの
道路脇の水路や分離帯の植え込みの中に
捨てられている カンやビニール
文明の利器という甘言に踊らされ
感謝の表現が不見識
ゴミを決まった場所に捨てられないのは
英霊の形なき墓標を汚しているのだ
生前の思想などは問題外
もう一つの意味を持つ『命ある自然』
その歴史を子供の頃から教えないのは
この国の怠慢
過去に何があったのか
いま何が起きているか
予期できることは何なのか
身の回りにアンテナを張り
表裏を知って言の葉を生み出せ
与えられるのを待つだけの暗愚を選ぶのは
時間への怠慢
自分の存在の起源を
過去の真実をもはや隠すな
占領や虐殺 美辞麗句な大義名分
無味無臭目に見えない毒を撒き散らし
「ただちに人体に影響はない」
責任取るとは辞任して逃げること
頭下げられても被爆は消せない
今や被災地を持つ加害国
その自覚がないのは一部既得民
平民は真実も知らされずいつも蚊帳の外
67年の月日が流れ
被爆国民でありながら
恐怖と悲惨という言葉で知ったつもり
あの日まで何もわかっていなかった
語り部の「生きた言葉」を形に表せ
命あるうちに“ 光 ”を与え
その世界をいただき
心を咲かせ『 いのち 』を育てよ
この国を愛しているのなら
紫雨 薫
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