今日母の検査があるので、午前中に帰省しました。
いつもは高速バスで帰省していたのですが4時間もかかるので、リンパ浮腫が心配で電車で帰省しました。
電車で帰省なんて、多分何十年ぶり。
こちらからはまず新幹線、そして在来線に乗り換える。
変わらぬ田んぼの広がる風景を車窓から見ながら、20代の頃を思い出す。
お金がないから新幹線になんて乗れず、在来線で上京して、こんな風景を見ながら在来線で帰って来たなあ、とか。
懐かしい思い出。
母を車に乗せて駅まで迎えに来てくれた弟と合流、そのまま病院に向かう。
先日造影CTを撮ったので、今日は造影MRI、診察はなし、明日治療方針を聞きに行きます。
母は肝細胞がんで5年前に手術後、経過観察でした。
肝臓がんは再発の際ほぼほぼ肝臓内での再発が多いそうで、明らかに転移しているとか、転移性の肝臓がんでない限り抗がん剤治療にはならないようです。
肝臓がんは再発率も高く5年生存率も低い中、母は5年間無事に検診をクリアして来ました。
その間、B型肝炎から肝硬変を発症し、私が今服用しているような肝炎ウィルスを抑制する薬を飲み始めました。
肝臓がんがなぜ再発しやすく生存率が低いかというと、発症の原因の多くが肝炎ウィルスで、がん発症時には肝炎や肝硬変などで肝臓の状態がそもそも良くないからなのだそうです。
母、抗ウィルス剤服用でウィルスの活動は抑えられていたようなんですけどね。
この検診さえクリアすれば後は年一回の検診ですむようになったのに。
5年目クリアおめでとうって言うつもりだったのに。
残念で悔しくてたまらない。
でも今回見つからなかったら後は一年後だったわけだから、今見つかってくれて良かったと思うべきなのかな。
母は主治医からラジオ波焼灼法という治療方を提示されているようです。
直接腫瘍に針を刺しラジオ波を通電させ、がん細胞を焼き殺すのだそうです。
60℃でがん細胞は完全に死ぬので、焼き残しさえなければ手術と同じような効果、つまりがんを完全に取り除くことができるので、完治が期待できるのだそうです。
もちろん、デメリットやリスクもあります。
手っ取り早く言うと肝臓を火傷させるわけだから、
・まず痛い
・手術中出血する可能性がある
・術後何日間かは38℃以上の熱が出る
・焼け死んだがん細胞の塊が血栓になって 詰まっちゃうかもしれない
などなど。
最初の手術のしばらく後に血栓で脳梗塞になり、血液サラサラの薬を飲んでいるので心配です。
明日8時半。
望ましい状況ではないけれど、その中でも良い流れになるような結果だといいなあ。