言葉や気持ちが相手にうまく届かなかった、と感じた時は悲しいよね。

悲しいというより切ない。

たぶんきっと、相手の気持ちや言葉が曖昧で、自分の考えがうまくまとまらない時に、そうなるんだろうね。

そんな切ない状況が、悲しいんだね。
どこまで限られた時間内にすすめるか。

効率を良くすることと、仕事の技術をあげること?

どうなんだろう。
何故?と、どうして?が、手を取り合っている。

私の頭の中の同じところでいつまでも、ぐるぐるぐるぐる、ハムスターみたいに回っている。

続く時は続くものなのか、そんな環境になってしまったのか。

ひどく、せつないきもち。

今日は泣きながら帰った。
まるで、私が観客であるかのように、

まるで彼はドラマの主人公であるかのように。

なんでだよお~!!

と、チラリとこちらを見て奴が叫ぶか叫ばないかの間に、何も考えられなくなって私は一目散に走り出した。

命からがら、でめ荷物はしっかり引っ張りガラガラと走った。

こんなに走ったのは久しぶりだったけど、後ろをたまに振り返りながら走った。

奴はまだ座り込んでいた。

だんだん黒い塊になって、見えなくなって、でも走り続けた。

幽霊よりお化けより、どう考えても人間が怖い。

鍵が無ければ入れない所まで逃げて、やっと落ち着きほっとした。

二度とあの道は通るまい。

同じスーツケースも使わないようにしよう。

最近、高校生が襲われる痛ましい事件があったばかりだ。都会は皆無関心で、自分では何かあった時にどうしようもない。

ほんとに怖かった。
是非、男女問わず皆さんも気をつけていただきたい。

振り返ってブログのネタにしてみれば、何だか可哀相にも思えた、叫んで座り込んでいた彼。

彼をそこまで奇行に走らせた悩みが、時間によって解決することを願う。

そして、私みたいに怖い思いをした人が、他にはいなければ良いなあと思う。


疲れていたから近道しようと暗い道に入った。

ガラガラと自分の引っ張っている荷物がうるさい。

が、その音よりも大きい声が辺りに響き渡った、

と思うより早く、近くの路地から何かを叫びながら男が飛び出してきた。

自分の横を走り抜けて行く、そうであって欲しい、と願ったが男は私を追い越すなり立ち止まり、また叫びはじめた。

声を限りに、言葉にならない何かをうわごとのように周囲に撒き散らしている。

ざわっ、と嫌な予感がする。

このまま、この道を進むのは良くない。あの男が振り返る前に、逃げよう。

まるで何事もなかったかのように。

今来た道を慌てて引き返した。ガラガラと音を立てるスーツケースが忌ま忌ましい。

早歩きで、大きく明るい道路に出た。少しほっとする。

1番怖いのは、理解できないことだ。目の前にある出来事の背景が見えない時、とても混乱する。

先程の男は20代~30代くらいに若く見えた。恋人に急に別れ話でも切り出されたか、或いは親しい者が急に亡くなったか。

何かしらの、彼には受け止められない衝撃が、不可思議な行動を引き起こしているようでもあった。

ただ、答えはわからない。刃物でも持たれていたらかなわない。

とにかく怖かった。

さあ、もうすぐ家だという所になって、血の気が引いた。

正面から、先程の男が歩いて来るのが見えた。距離にして3mも無かった。待ち伏せされていた訳ではないだろうが、心底びっくりした。

B級ホラーだ。

逃げようと、背中を向けたら逆上されるかもしれない。それなら、何食わぬ顔をしてすれ違ってしまえばいい…。

しかし、今日の私には、スーツケースという嫌な特徴がある。

先程逃げた奴、と認識されていないとも限らない。

こんな時、どうしたら良いのか。

わからない。

心臓は勝手にドキドキしている。交通量の多い道なのに、激しく心細い。

ぐるぐると対策を練っている数秒の間にも男は奇声をあげている。

なんでだよお、とか、うわぁあ、とか、こちらが聞き返したいくらいだ。

小走りに横を走り抜けよう、と決意した瞬間、予想外の事が起きた。

男が突然、倒れて道に座り込んだのである。

もう「どびっくり」以外のなにものでもない。


文字数がいっぱいになったので、つづく。