仕事が休みの昨日。友人達と三人で海に出かけた。

みんなで、やりたいね！と相談していたSUPをするために！

日本だと、お盆過ぎたら、クラゲも出てくるし海のシーズンは終わりだけれど

ここはサンディエゴ。まだまだ夏の延長で海で楽しみたい。

今週は気温も高めでちょうどいい。日中の最高気温は29℃くらい。

ところで、南カリフォルニアというと、椰子の木にビーチのイメージでなんとなく常夏のようなイメージがあるかもしれない。

確かに年間を通して気候は温暖で、晴れが多くて過ごしやすいけれど、平均の気温は12℃から22℃と、そんなに暑くはならないし、海は寒流が流れているので、夏でもとっても水が冷たいのだ。

だから、私たちは水には落ちたくない！と強く思っていた。

SUPは、サーフボードよりも大きなボードの上に立って、パドルを使って水の上をスイスイと漕いでゆくスポーツ。

私は今まで3回やったことがあったのだけれど、3回ともひっくり返って、水に落ちて頭からビチョビチョになっている。

パドルボートの先に犬を乗せたり、ボードの上でヨガをしたり、さらには釣りをしたりしている人もいるようなのだけれど、どうしたらそんなことが可能なのか私にはサッパリ。

そういえば、イギリスに住んでいた時には家の目の前の川を氷点下の気温の中、ガッツリと防寒した人がパドルボードで通過したりするのを目にしたけれど、あれは200％水に落ちない自信があるに違いないと思ったものだった。

1人の友人はシアトルの湖でSUPを体験して、今回が2度目。もう1人は初めてのSUP体験。

レンタルのボードとパドルを借りて、ライフジャケットを身につけて、湾のヨットハーバーから出発。

最初のうちは、正座で、そのうち立膝になり、慣れてきたら立ち上がってバランスをとりながらパドルを漕いだ。

穏やかな湾の中とはいえ、風による波で平らとはいえない水面。脚をプルプルとさせながらバランスをとるのに最初は精一杯な私達。

でもそのうち、へっぴり腰ながら進むことが楽しくなってきた。

さらには、ボードの上に仰向けで寝転んだり、足を水につけたりという余裕さへ出てきて、海上の気持ちよさを満喫する私たち。

このスポーツはハワイで生まれたらしいけれど、ハワイの穏やかなラグーンなどでSUPをするのは本当に素晴らしいだろうと思う。

魚達や珊瑚礁や、海亀が泳いでいくのを眺めながらSUPをしてみたいものだ。

緑色の水の中を銀色のシシャモサイズの魚がヒラヒラと泳いでいるのが見えた。時々少し大きめの魚がパシャンと飛び跳ねる。

少し浅瀬へ行くと、30センチくらいのサイズのエイが底のあたりに沢山いるのが見えた。

エイの背鰭には、まるで歯のようにギザギザのトゲがあるから、踏んでしまうと足が血まみれになるので要注意だ。そう、ここで海に落ちるわけには絶対にいかないと思った。

ところで水着にショートパンツ、他には何も持たない私に比べ（海に落ちるつもりでいたので）、友人達はしっかり日差し対策もした服装で、ウォータープルーフの透明な容れ物に携帯電話を入れたのを首から下げて、プルプルしながら写真を撮っているのには感心した。

たっぷり2時間、海の上でSUPを楽しんだあとは、ピクニックランチというもう一つのお楽しみが待っていた。

ベーグルサンドイッチ、スパムむすび、ひんやりと冷えたフルーツとコーラ。

青い空、海、椰子の木、ヨットハーバー、海辺のピクニックランチ、友達との楽しい時間。

夏の、サンディエゴの醍醐味がいっぱいの一日。

潮風と太陽の名残をシャワーで洗い流して、心地よく疲れた体でさらっとしたコットンのシーツに大の字になって昼寝をした。

これこそ、休日の最高の過ごし方だな！と思った。

スタンダップ・パドル・ボード〜SUP〜