ここのところ、太陽がジリジリとして空の色がくっきりと青くなって夏らしい天気。

仕事から帰ってきても日暮までにはまだ時間があるので、そんな夏らしい夕方を楽しむべく

よく海辺に散歩に出掛けている。

数日前はミッションベイのマリーナを散歩した。

優雅な姿のカタマランヨット、クルーザーなんかが停泊されているマリーナの桟橋の先っぽにアシカがいて

「オウン、オウン、オウン」と大きな声で鳴いている。

色褪せたTシャツに、カーキのショートパンツ。帽子にサングラス。日焼けした肌の人たち。

釣船が戻ってきて、長い釣竿を抱えた人たちがたくさん下船し始めた。

ツナとかの大きな魚を釣りに行ったような雰囲気だった。

ここのマリーナからは、釣りの他、ホエールウォッチングの船もいくつも出ている。

ここ数日、何が見られたかが表になって貼り出されていた。

イルカの数がすごい。2500頭なんて日もある！

ブルーホエール（シロナガスクジラ）も毎日見られているよう。

散歩しながらのぞくマリーナの水は澄んでいて、オレンジ色の魚がヒラヒラと泳いでいるのが見える。大きくなりすぎた金魚みたいな魚。そして牡蠣が沢山海底に貼り付いているのも見える。

夕方にふらりとこんな海辺に散歩に来られる生活はやっぱりいいなと思う。

他の日には、やはり夕方にドライブで20分ほど離れたトーレイパインというビーチのハイキングコースに歩きに行った。海辺の崖の上からゆっくりとビーチに向かって降りてゆくコースを選んだ。

パーキングは空いているところを見つけるのが難しいくらいで、結構沢山の人がサンセットの時間に合わせてやってきているようだった。

タンクトップにスパンデックス、野球帽、サングラス。南カリフォルニアのファッションと明るい笑顔。

広々としたハイキングコースの地面はふわっとした砂で、昼の日差しで温まってホカホカしている。

いろんな種類の野の花が咲いていて、その透明感のあるパッとした色に目が留まる。

ほかほかした道を丘の緑と青空と、花を楽しみながら歩いているうちに、海が見えてきた。

ここからは、クリフを下る道になる。

ハイキングはしばらくぶりだったので、少し膝がガクガクする感じがした。

ゆっくり、気をつけて歩いた。

若い時は、ぴょんぴょん走り降りただろうこんな道を最近では少しおそるおそる歩くようになった。

海岸で白い透明な石を見つけたり、クラゲみたいに透明なナマコを発見したり、小さな鰯の死んでいるのを見つけたりした。

鰯はとてもキラキラした青銀色で、ピンと反った形で硬くなっていて、とても綺麗だった。

駐車した車に戻る頃には、空気が冷たく湿り始めて、空は暗くなり始めていた。

夏の夕方の散歩は気持ちいいのだけれど、いつもその後の夕飯を作るのがめんどくさくなるのが問題。

なので、この日は帰りにスーパーマーケットに寄ってチキンの丸焼きを買い、家にあるレタスでシーザーズサラダを作った。

たまには、そういう夕飯もいいなと思った。

夏のサンディエゴ。夕方の海辺の散歩。