ベイキングが得意な人っていると思います。

ケーキやパンを上手に焼ける人。

私は、粉を量ったりするのが面倒な、あまり几帳面ではない性格なので

ベイキングする人を尊敬していて、自分ではおいそれと手を出す分野ではない。と思っていました。

でも、今回、焼いちゃいました。ポルトガルのパン。

ポルトガルは、本当にパンの美味しいところなのですが、その数あるパンの中でも一番シンプルで安いPapo Secosというパンがあります。

手のひらに乗るくらいのパンで、スーパーでは一つ20円くらいです。

このパンにチョリソを挟んで、ちょっとオリーブオイルを垂らして食べると最高です。

ついでに羊のチーズと赤ワイン、葡萄でもあれば立派な食事。ポルトガル旅行中は毎日のようにこのパンを食べていました。

ケンブリッジには、ポルトガルのパン屋さんのNorfolk Bakeryという素晴らしいパン屋さんがあるのですが、ちょっと行くのが面倒。

それで、作り方を調べてみたら、材料も水、粉、塩とシンプルで簡単そう。

試しに作ってみることにしました。

生地は手で捏ねます。キッチンエイドとか、パン焼き器とかあったら、この工程は簡単なのでしょうけれど、生地が滑らかになるまで捏ねます。手首が疲れても、両手を順番に使って捏ねていたらだんだんモチモチの滑らかな生地になってきました。

発酵を何度か繰り返して、高温で焼き上げたパンがこちら。

外はパリッと焼けました。中はフワッとと言いたいところですが、少し重たい感じで塩けもちょっと強すぎました。

ただ、先日作った白インゲン豆とソーセージのシチューとの相性は抜群でした。

今回なんとなくPapo Secosを作る要領がわかったので、次回からは改良しながら作ってみたいと思います。うまくいけば、これから世界中のどこにいてもポルトガルのパンが食べられますから。

私は、このポルトガルのパンの他にドイツのパンが好きです。もっちりしていて、香りが鼻に抜けるようなベーグルとか、シンプルなカイザーロールなんかも家で焼けたらいいなあと思います。

美味しいパンとチーズとワイン。そして旬の野菜や果物という食事は、ご飯に汁物、そして一品のおかずといった和食と同じくらい、体と心がほっとする食事ではないでしょうか。

イギリスのパンも、チーズ（特にチェダー）も美味しいですよね。夕方、ちょっとお腹が空いて、紅茶と一緒にいただくトーストは大好物です。バター、ミルク、チーズと乳製品はとても濃厚でフレッシュな味わい。

今日も、とても寒い１日でしたが、よく晴れて、空気がキリリとして澄んでいました。

なんだか、土がホクホクとした感じになっていて、太陽の光の下で春が芽生えようとしているようでした。

まだまだ寒さは続くと思いますが、冬を楽しみつつ、春の気配を毎日少しづつ見つけながら楽しく暮らしていきたいと思います。