懐かしの街を息子と散策してきた。

 

下北沢は息子の希望。古着屋さんや、好きなアニメに出てきた場所を見たかったのだそう。

古着屋は沢山あるのだけれど、値段が少し高いのと、アメリカの服ばかりだった(当たり前な気もする)のにガッカリしていた。でも、街ゆく人のファッションや街の雰囲気がとても気に入ったらしい。

 

下北沢をぶらぶらした後は、井の頭線に乗って吉祥寺へ。

一駅前の井の頭公園駅で下車。ここは私が子供の頃から親しんだ街でもあり若い頃ずっと一人暮らしをしていたところ。

雨のあとにしっとりと濡れた緑の公園は全然変わっていない。

一人暮らしをしていたアパートから仕事に行くのに毎日この風景の中を歩いて通っていたし、休みの日にも友達とこの公園を散歩したものだった。

 

 

弁天様にもお詣りした。

 

そして、少しお腹も空いていたので焼き鳥のいせやへ。もうもうと立ち昇る焼き鳥を焼く煙、相変わらず庶民的な雰囲気でメニューも昔と同じ。

私たちは、ポテトサラダ(350円)とミックス焼き鳥(4本で400円)ウーロン茶を注文して、井の頭公園を見下ろすカウンター席でくつろいだ。

 

20代の初めの頃によく来ていた場所に、同じくらいの年になった息子と来るなんて不思議な感じがする。

こうなったら、懐かしいところにいろいろと立ち寄ってみよう。

 

吉祥寺は全然変わっていないところと、変わったところと両方あった。

昔よく通った古本屋はその頃も古めかしかったけれど、今もそのまま同じだったり、サンロードに面した月窓寺も落ち着いた佇まいのまま。でもパルコのブックセンターはもうないし、サンロードの映画館ももうない。駅ビルのロンロンは違う名前になってしまった。

子供の頃、母はダイヤ街で練り物屋、味噌屋、乾物屋、お茶屋に寄って買い物をした。祖母はこの通りにある虎屋の最中が好きだった。味噌屋さんはもうないけれど、他の店はまだそのまま。昭和感。その通りにある、ここも昔からあるコーヒーショップ“くぐつ草“に入った。

昔から変わらない味のくぐつ草カレー。

 

そして、もう一つ好きなお店“more“にも立ち寄った。

ここではフルーツのビールを注文。

 

ここは照明のランプシェードが大正時代っぽいアンティークで、落ち着いていて、スタンダードジャズの名曲が流れていて本当に居心地がいい。

 

息子はここ吉祥寺でもフロアが4階まであるブックオフを満喫していた。漫画を何冊も買って大満足。

他に行きたいところは、秋葉原と他の街のブックオフだそう。観光にはあまり興味はないのだそう。

こうなったら、考えていた京都も広島も伊豆もやめにして、郊外のブックオフ遠征に付き合う事にしてもいいかなと少し思っているところだ。